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旅・グルメなどの記録

富山県美術館「チェコ・デザイン 100年の旅」

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チェコ国立プラハ工芸美術館の企画により、同館の所蔵作品を中心に、19世紀末から現代までのチェコのデザインを紹介します。
この約100年間のチェコでは、アール・ヌーヴォーの旗手として知られる画家アルフォンス・ミュシャをはじめ、キュビスムの影響を受けた建築、チャペック兄弟の絵本、そして世界で愛されるアニメーションなど、社会主義の時代にも、その優美なデザインは独自の道を拓いていきました。ボヘミアン・グラスなどチェコ独自の産業や民族的な造形と、同時代の芸術表現が融合した独自のデザインの世界は、現代でも多くの人々を魅了し続けています。家具、食器、ポスター、おもちゃ、書籍などの約250点を通して辿るチェコ・デザインの世界を、小さな旅のように楽しんでいただきます。
また富山県美術館では、本展の併設特別展示として、株式会社インテックのご協力により、同社所蔵の世紀末のチェコを代表する画家アルフォンス・ミュシャの作品約20点を紹介します。(公式HPより)

富山県美術館の企画展に行ってきました。現在は終了しています。

ここ100年のチェコの絵画、家具、食器、ポスター、おもちゃ、書籍の表紙などを年代順に展示してありました。パネルでその時代のチェコの社会情勢などの説明がしてあり、分かりやすかったです。パネルのフォントなどのデザインもレトロでかわいかったな。

食器などは古いものでも、洗練されていて今でも使えそうなものばかりでした。ツボだったのは70~80年代のハンドミキサーなどのプラスチック家電。角ばった形と絶妙な色がレトロフューチャーでめちゃめちゃかわいかった!

ポスターや装丁などはとにかくモダンでかっこよく、家に飾りたいぐらい。

家具はミッドセンチュリーや北欧家具に比べて知られておらず、私も知らないものばかりで楽しかったです。現代のものも個性的でよかったなあ。

アニメのセル画は「もぐらのクルテク」のものがありました。

展示室内は撮影禁止でしたが、こちらの前でパネルを持って記念撮影ができたようです。

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インテック所蔵のミュシャ展もありました。構図など現代のイラストレーターにも影響を与えているんだろうなあと思いました。

 

現在のコレクション展はこちら。8月6日まで

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企画展もいいですが、毎回、コレクション展がやっぱりいいです。入ったとたんに「好き!!」と心を掴まれますね。。何回も見ている作品もたくさんありますが。

始めの2つの作品に心を奪われました。チェコの現代の作家パベル・トルンカの「Inner Light of Human Being」とジャック・ヴィヨン「フラジョレットを吹く男」。ジャック・ヴィヨンとはデュシャンの兄だそうです。閉鎖的な富山にデュシャン兄弟の作品があると思うだけで生きる支えになります。

 

次回の企画展はこちら

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富山県美術館「わたしはどこにいる? 道標(サイン)をめぐるアートとデザイン」

富山県美術館 | Toyama Prefectural Museum of Art and Design

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「サイン」とは、人を目的地に導く目印のこと。普段意識することは少なくても、駅や空港、商業施設、美術館などのあらゆる場所に、標識や案内板、矢印やピクトグラムといったさまざまなサインが存在しています。一方で、「人生の道標(みちしるべ)」という表現があるように、場所やそこに至る道程は人間の生き方とも分かちがたく結びついています。 

本展では「サイン=道標」に注目し、グラフィックデザイナーによるサインデザインと、場所との関係性を追究した現代美術作品をあわせてご紹介します。本展出品作品を通して、人間がどのように場所や空間を理解し、伝えようとしてきたのか、そしてその中でめぐらされる「わたしはどこにいる?」という問いに、「アート」と「デザイン」の双方から迫ります。

(公式HPより)

 富山県美術館のサインの企画展に行ってきました。現在は終了しています。

 新宿駅の警備員さんである佐藤修悦さんによる「富山県美術館」

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ガムテープで作っているそうです。製作過程が分かるようになっていましたが、タテヨコのガムテープからどうやって漢字ができるのか私にはさっぱりでした。すごい。

サインの特性上、スクリーンでの動画の展示が多かったです。実際に公共機関や商業施設で使われてこそのサインですもんね。(美術館、水族館、カプセルホテルなど)文字で書かずともサインがあればそこがトイレだったり、シャワーだったりと分かり便利で、海外の方にも分かりやすいし、おしゃれでかわいいです。

高校の壁を実物大模型として再現した作品も印象に残りました。鮮やかな緑・赤・黄・青の壁にラテン語の格言が書いてあります。おしゃれですね。

他にはメガネを巡る玄関ドア(実物大)と映像が2つ、メガネのハラダの社長と落語家??謎解きみたいな展示でしたね。

企画展の外でも展示がありました。いろいろな美術館のトイレのサインが実際のトイレの前に展示してあります。

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六本木の有名なロゴが富山で見れました。都会のわくわくしつつも怖い夜を思い出しますね。

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企画展内ではスクリーンで動画を見ましたが、実際のナインアワーズ(カプセルホテル)のカプセル部分が展示されていて、内部にはいることもできました。

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ナインアワーズはまだ泊まったことがないので、いつか泊まってみよう。宇宙っぽいデザインがかっこいいです。

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企画展のチケットでコレクション展も見られます。こちらのコレクション展Ⅳは現在は終了しています。コレクションなので作品自体は展示の仕方を変えてまた見られると思います。

コレクション展 Ⅳ (展示室2) では、「美術評論家 東野芳明と戦後美術への旅」と題し、東野芳明(とうの よしあき/1930-2005)が批評を記した芸術家の作品や、東野旧蔵の資料・作品を紹介します。東野芳明は、中原祐介(なかはら ゆうすけ/1931-2011)、針生一郎(はりう いちろう/1925-2010)とともに、「美術評論家の御三家」とも称された戦後を代表する評論家のひとりです。東野が生涯にわたり交友を深め、作品考察を行った芸術家にマルセル・デュシャンとジャスパー・ジョーンズらがいます。東野は、富山県美術館の前身である富山県立近代美術館の草創期から1990年に病に倒れるまで、美術館の運営委員や企画展のコミッショナーとして美術館の活動に関わった、当館とは特に縁の深い評論家です。今回のコレクション展では、東野芳明が紹介に努めた欧米の戦後美術を中心に、当館の収蔵作品を紹介いたします。

デュシャンと友達だった評論家の方が、前身の近美時代に深く関わっていたんですね。だから近美のコレクションはすばらしかったんだ!!何度も見ている作品が多かったですが、それぞれに東野氏と作者の関係性などの説明があり、また新たに知ることが多かったです。東野氏所蔵の昔の貴重な美術史や、美術館のパンフレットもありました。すごくよかったです。来るたびに思いますが、コレクション(常設展)が最高です。

常設展は2部屋あるのですが、順路が分かりにくく1部屋だけで帰ってしまう人がいるのではないかと心配です。私だけでしょうか?前回失敗したので、今回はちゃんと確認しました。HPをよく見るとその時の企画展によって、常設展が1部屋だったり、2部屋だったりするようです。

次回の企画展はチェコデザインだそうです。なかなかセンスいいなあ。いつも尖りとミーハーのちょうどいいあいだを突いてきますね。

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高松市美術館・イサムノグチ庭園美術館@香川県高松市

芸術祭以外に高松で訪れたスポットです。

高松市美術館

高松市美術館公式サイト

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高松市美術館に行ってみました。駅からバスで10分くらいです。撮影可能な映えな作品がたくさんありました。 

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田中敦子『電気服』(手前の作品)

鬼頭健吾『untitled(hula-hoop)』

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高松市美術館は「戦後日本の現代美術」「20世紀以降の世界の美術(版画)」「香川の美術(漆芸・金工)」を3つの柱として系統的に収集を行っており、現在1,600点以上の作品を収蔵しています。

ピカソ、カンディンスキー、李禹煥、岡本太郎、森村泰昌、奈良美智などの作品がありました。好みの作品が多く、とてもよかったです。世界中からアート好きが瀬戸内に集まっているはずなのに、空いていましたね。快適でした。

 

イサム・ノグチ庭園美術館

高松駅からタクシーで25分ぐらいのところにあります。

こちらは完全予約制の美術館です。なんといまどき往復はがきで申し込みます。さらに火・木・土曜日の午前10時 ・ 午後1時 ・ 午後3時 の一日3回しか営業していません。日時の第二希望まで書いて申し込みます。入館料は2,000円です。

申し込んだ時間に行って、受付をします。20人ぐらいのグループになって案内されます。海外の方が半分くらいでした。「美術館」とは言っても、イサム・ノグチの住んでいた家(外から見る)やアトリエや庭園の石の彫刻を見学するので、外を歩きます。これからの季節、帽子は必須ですね。ガイドは上品なマダムたちでした。世界各国から取り寄せた石の彫刻はいろいろな形で、自然に近いものもあれば、曲線がすごい作り上げられた形のものもあり、とってもかっこよかったです。その中には未完成のものもあるそうです。

館内は著作権の関係で全て撮影禁止です。自分のお気に入りの石を撮りたかったけど、仕方ないですね。海外のお客さんは何回も注意されてましたが、それでも撮っていました。自分が他の国に行ってもあのようにはなるまいと思います。

予約の手間はかかるし、入館料も高いですが、行ってよかったです!!

 

その他高松の思い出

駅がかわいい顔になってました。

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岡山と高松を結ぶマリンライナーです。ヘッドマークが瀬戸内国際芸術祭仕様になっています。

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マリンライナーからの景色がきれいでした。

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帰りの新幹線で食べたあなご飯です。柔らかくておいしかったです。

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高松に行ったのは初めてでした。結構都会だなと思いましたが、街も駅も観光地もそこまで混雑しておらず、すごく快適でいいところでした。

 

番外編として、行きの岡山駅のエキナカの喫茶店で食べたえびめしです。

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 岡山のB級グルメだそうです。中のご飯は黒いです。ナシゴレンのようにえび出汁のご飯かと思いきや、ソース味でした。でもくどすぎずおいしかったです。

 

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瀬戸内国際芸術祭2019 小豆島 オフィシャルツアー

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何年間も行きたいなあと思い続けて、なかなか行けなかった瀬戸内国際芸術祭についに行ってきました。瀬戸内国際芸術祭はメインは直島や豊島なのですが、日程の関係などで小豆島になりました。直島や豊島はまたいつか行こうということで・・・行けるかなあ?

瀬戸内国際芸術祭は島で行われるので、他の芸術祭と違い電車は走ってない、バスはものすごく少ない、レンタカーやレンタサイクルはすごく少ないと、とってもまわるのが大変です。バスがいっぱいで乗りそびれたときなどは、最後は自分の足で歩くという覚悟がないと無理そうでした。そのため今回はオフィシャルツアーに参加することにしました。いままで他の芸術祭にはいくつか遊びに行っていますが、オフィシャルツアーに参加するのは初めてです。小豆島へのフェリー代、小豆島内でのバス代、昼食代、バス内でのガイド、保険が含まれます。9,800円でした。(パスポート代は別)

受付~乗船

まず、高松港旅客ターミナルビルに朝9時半までに集合です。高松駅のすぐ近くで分かりやすいですね。

近くのコインロッカーに荷物を預けて、受付をしました。注文していた前売りパスポートとリストバンドを受け取ります。ロックフェスのようなリストバンドを腕に付けてもらいます。記念品のトートバックとピンバッジがもらえます。

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非売品でBEAMSとのコラボのようです。しっかりしていいトートバッグなのですが、荷物を預ける前に欲しかった。これから行かれる方は受付してから荷物を預けてくださいね。

他の芸術祭と同じくパスポートにスタンプを押してまわる形になっています。ツアー申込時に前売り料金で買いました。

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オフィシャルツアーの参加者で集まって、フェリーに乗ります。ガイドさん一人とバス会社の添乗員の方が一人いらっしゃいます。参加者は20名程度×2組でした。年配の方が多かったです。関東の方が多いそうですが、一部地元の方もいらっしゃいました。

フェリーはものすごく大きいです。満員で椅子に座れない人もたくさんいました。オフィシャルツアー参加組は前もって並んでから乗るので、みなさん座れます。フェリーの中に売店まであるんですね、びっくりです。フェリーの中では自由行動です。1時間ぐらい乗ります。

(行きのフェリーの外観の写真がないので、帰りの小豆島での写真です)

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小豆島の土庄港に着きました。フェリーから降りたところで集合してバスに乗ります。バスはマイクロバスでしょうか、小さくて狭いです。補助席も全部座って満員です。補助席の人も当然同じ値段なので、ちょっと不公平感がありますね。とはいえ普通の席も狭いです。道が狭いので小さいバスでないと通れないらしいです。

バスの中ではガイドさんが、通行中の集落の暮らしや文化などの説明や、次に見る作品の説明をしてくださいます。地図をかかげて現在地がこのあたりというのも教えてくれますが、後ろのほうの席に座ったので、なかなか見えませんでした。バスでの移動はそれぞれ10~30分くらいです。山道も通るので酔いやすい人は準備をしておいたほうが安心です。最初の作品に着きました。

作品No. sd07 ジャコモ・ザガネッリ『フルイーレ』

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廃校のプールを花で飾って、憩いの場を作ったという作品です。大地の芸術祭と同じく廃校が舞台になるんですね。

 

 バスに乗って移動し、次はお昼です。

昼食

公民館の中の座敷で「こまめ食堂」のお弁当をもらって食べました。長机の座卓に相席です。オフィシャルツアーの案内には景色が最高なお食事処で創作郷土料理と書いてあったので、ちょっとがっかりしました。日程や人数でこのようになるんですね。

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おからやおひたしなど、地元のお母さんたちが作ってくれているんでしょうか、お味はおいしかったです。まあ、贅沢は言ってられません。

昼食場所の前に作品があります。

作品No. sd08 ワン・ウェンチー(王文志)『小豆島の恋』

竹で作った巨大な作品です。

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能登の千枚田を思い出すような地形です。なんと中に入れます。 

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すごい!!さらに竹の通路を通って外に出ます。手すりまである!

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「オリーブの歌」という小豆島に伝わる歌をモチーフにした作品だそうです。ガイドさんがバスで歌ってくれました。

バスに乗って移動します。 

作品No. sd20 シャン・ヤン『辿り着く向こう岸ーシャン・ヤンの航海企画展』

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中国の古い家具や、作者が滞在していたニューヨークで見つけた、捨てられていた椅子の部品でできているそうです。

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中に入れます。入れ子式で運んできて現場で組み立てたそうです。灯台がモチーフだそうです。

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昔の瀬戸内の生活を壁を削ることで描いた作品。削った部分まで展示されているのが面白いですね。

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作品No. sd21 中山英之建築設計事務所『石の島の石』

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隣接していた公共トイレも作品です。

バスに乗って移動します。

作品No. sd34-B 福武ハウス「アジア・アート・プラットフォーム」「アジアギャラリー」

廃校が美術館として使われています。各部屋でそれぞれのアーティストの作品が展示されています。

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リー・キット『Sketching the weight of idleness』

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めっちゃ絵になる!!!(大興奮)リーキット×廃校はやばいです。

 

毛利悠子『鬼火:小豆島』

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わーい!これこそ現代美術って感じでテンション上がります!

ステンレス網を貼ったスクリーンに微弱な電気を流し、細い糸が風に揺れてスクリーンに触れると、小さな花火を放ちながら通電し、音叉が鳴る仕組み。

暗いところで扇風機を見るとボルタンスキーを思い出しますね。

benesse-artsite.jp

作品No. sd35 西沢立衛『葺田パヴィリオン』

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外にあるのは建築家の西沢立衛の作品です。巨大な2枚の鋼板が溶接してあります。当然硬いのですが、写真だと布や紙みたいに見えますね。中にも入れます。

バスで移動します。バスから採石場などのすごい景色が見られました。石材業が盛んなのですね。

到着した駐車場から少し海岸へ歩きます。

作品No. sd36 リン・シュンロン(林舜龍) 『国境を越えて・波』

入口がもうすごいです!

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めちゃめちゃ巨大です!!

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この作品も中に入れます。すごーい!!

竹の通路を下って行きます。

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海にでて子どもの像があります。

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前回169体の砂の子どもを作ったそうですが、今度はブロンズ像で作ったのでなくなってしまうことはないとのことです。

 

以上バスで5か所を回りました。バスで土庄港に帰って来ました。私たちの組は集合時間も守って、島内の渋滞もなく、スムーズに行程がすすんだとのことでした。40分程度、自由行動でお土産屋さんを見てくださいとのこと。フェリーに乗り込むときにまた集合します。お土産屋さんは見ずに、せっかくなので土庄港の周りの作品を徒歩で見に行きました。

作品No. sd01 チェ・ジョンファ(崔正化)『太陽の贈り物』

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フェリーで小豆島に着くときに見えた作品です。オリーブの葉を王冠に見立てているそうです。十和田市現代美術館の『フラワーホース』と同じ作者でした。

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作品No. sd02 コシノジュンコ『アートノショーターミナル』 

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角が生えたような立体のドレスです。後ろに階段があり、顔をだして写真を撮れます。

作品No. sd03 キム・キョンミン『再び ・・・』

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駐車場の隣みたいなところにありました。金属で水を表現しているそうです。どろどろとした部分は小豆島の形をあらわしているそうです。

30分ぐらいで3作品を歩いて見てまわれました。余った時間でお土産も買いました。集合して帰りのフェリーに乗り込んだところで解散です。フェリー内は帰りもお客さんでいっぱいでした。1時間程度で高松港に戻ります。予定通り17時半頃高松港に着きました。

作品No. tk01 大巻伸嗣『Liminal Air -core-』

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高松港にある屋外作品です。イッタラのカップみたいだなあ。

私はこれでホテルに帰ってしまいました。後から気が付きましたが、高松にもいくつか作品があったようです。今回はオフィシャルツアーに参加するということで、ほとんど予習せず、ガイドブックも買っていませんでした。失敗したなあ。

ツアーの途中に気が付いて、公式アプリを落としてみましたが、すぐに固まって使い物になりませんでした。私だけでしょうか?

今回はアジア系の作家ばかりでした。島ごとにそのようなテーマがあるのでしょうか?福武ハウスには「ザ・現代美術」みたいな作品もありましたが、二つあった竹の巨大作品などは、現代美術に興味がない人が見ても楽しいと思います。きっとお子様も喜ぶと思います。 

まとめ

 今回、他の芸術祭も含めて初めてオフィシャルツアーに参加しましたが感想です。

メリット

・交通手段を心配しなくていい、知らない道や細い道を自分で運転しなくていい

・行程を考えなくていい

・バスの中で説明が聞ける(現場では自由に見れます)

・お昼ご飯の心配をしなくていい(飲食店自体が少ないので混雑するそうです)

・フェリーの切符を買うのに並ばなくていい(乗るのには並びますが、座れます)

デメリット

・自分で見たい作品を決められない

・時間が限られるので、気に入った作品があってもゆっくり見られない(そこそこ余裕はありましたが、じっくり見たい人には短いかも)

・下調べや運転などをしないので、現地の地理が頭にはいらない

 

オフィシャルツアーはラクですが、達成感はないですね。芸術祭はアートを見るのはもちろんですが、スタンプラリー的な楽しさもあるのでちょっと寂しいかもしれません。小豆島は他の島にくらべれば、レンタカーやバスがまだあるようなので、個人でも他の島よりまわりやすいかもしれないです。近県の芸術祭はこれからも個人でまわると思いますが、瀬戸内国際芸術祭についてはまたオフィシャルツアーに参加することもあるかもしれません。各島のオフィシャルツアーに参加されている方もいらっしゃるようでした。遠いですが、いつの日かまた行けますように。

 

 

 

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松本民芸館@長野県松本市

松本民芸館

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松本民芸館は、故丸山太郎氏が「民芸をみるたしかな目」で優れた民芸品を蒐集され、昭和37年(1962)に独力で創館しました。「無名の職人たちの手仕事で日常品」であるものに美をみる民芸の心が、丸山の「美しいものが美しい」という書によく表れています。 昭和58年(1983)に松本民芸館の土地、建物を含め、約6,000点にも及ぶコレクションが松本市に寄贈されました。松本市では丸山の遺志を継ぎ、市立博物館附属施設として運営をしています。

(公式HPより)

美ヶ原温泉の近くにあるので行ってみました。 

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入館料は300円です。

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松本の工芸品ではなく、丸山太郎氏がコレクションされた海外や日本中の民芸品が展示されています。

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手まりがかわいいです。

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建物も素晴らしいですね。

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長野県もかつては陶業が盛んだったそうで、初めて知りました。隣の岐阜の多治見に喧嘩を売ってます(笑)多治見も大好きで何回も行ってますから、複雑です(笑)

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中でも松代焼が素敵だなと思いました。調べてみるとまだ続いているようですね。

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お庭もとても素敵でした。

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松本と言えば毎年大きいクラフトイベントがあったり、素敵な雑貨屋さんが多かったり、すっかりクラフトの街になっていますし、丸山太郎氏のお店もまだ現存しています。このような歴史があってこそなんですね。

 

松本方面への行き帰りに糸魚川~白馬~安曇野を通ります。白馬のあたりは5月ですが桜がいたるところに咲いていました。桜の名所でもある中綱湖に寄ってみました。駐車場がいっぱいで停められず、離れたところからの撮影です。

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北海道まで行かなくても5月に桜が見られるのですね、得した気分です。

 

途中の安曇野で寄ったカフェでパンケーキをいただきました。

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CafeDazy - カフェダジィ(カフェ&自家焙煎珈琲豆販売-安曇野市)

空いていてゆっくりできました。近くでグーグルマップで調べてはいりました。あらかじめ調べていない偶然入ったお店との出会いもいいものですね。

 

 

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クリスチャン・ボルタンスキー - Lifetime@国立国際美術館(大阪)

急に大阪に用事ができたので、ボルタンスキー展に行ってきました。こちらの過去記事でチェックはしていましたが、まさか行けるとは思ってなかったのでうれしいです。

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国立国際美術館は2回目か3回目かな?アンドレアス・グルスキー展に行った記憶がありますが、調べると2014年でした。その時以来です。この美術館は全て地下で、地上には入口しかありません。設計はシーザー・ペリだそうです。

クリスチャン・ボルタンスキー − Lifetime | 展覧会 | NMAO:国立国際美術館

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 1960年代末から現在まで、歴史や記憶そして死や不在をテーマとして活動を続ける現代フランスの代表的作家クリスチャン・ボルタンスキーの回顧展です。本展は、ボルタンスキーの半世紀にわたる活動を紹介するとともに、「展覧会全体をひとつの作品として見せる」インスタレーションによって構成されます。

入口でパンフレットと配置図がもらえます。作品の簡単な説明が書いてあります。作品の配置図の作品の番号は順番にはなっていません。さらに会場はうす暗いので手元のパンフレットが非常に見にくいです。うめき声、心臓の音などが聞こえる薄気味悪い中を分かりにくい配置図を持ってすすみます。これも演出なのでしょう。

半分以上のスペースで写真撮影が許可されています。とにかく暗いので、スマホではまともに撮れませんでした。時間も経ったので、見にくいですが載せておきます。

 

『合間に』

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こちらでは大地の芸術祭で衝撃を受けた『心臓音』もあります。

 

『コート』

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『アニミタス(白)』

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『アニミタス(チリ)』

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誕生日に南半球で目にした星空を300個の風鈴によって再現しているそうです。

 

『ぼた山』

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ぼた山とは炭鉱の採掘の際に出る捨て石を積み上げた山のこと。炭鉱で働いた多くの人々の存在を象徴すると同時に、その個性と思い出がはかなく消えてしまうことをも暗示

 

 『黒いモニュメント、来世』

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突然の「来世」にちょっと笑ってしまいました。

 

いろんな人々の顔だったり、作者の顔だったり、顔が多い展覧会でした。ぼんやりとしたたくさんの写真の無名の人々の顔のなかにもいろんな人の人生があったはずということでしょうか。幸せに人生を全うした人もいれば、迫害されて殺された人もいる。ホロコーストの地下室を思わせるような展示室に対して、教会のような温かみのある展示室があるのが印象的でした。また、宗教の意味を問うような作品もあり興味深かったです。

一番ぐっときた作品は電球が毎日2つずつ消えていく作品でした。パンフレットの表紙になっています。まさにLifetimeをあらわしていますが、タイトルは『黄昏』だそうです。

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大地の芸術祭にもありましたが、ただの裸電球がなんだか人の命や魂に見えてくる作品が多いですね。最後の日本語の作品は面白かったです。ちょっと周りの造作が学芸会っぽいと思ってしまいました。他にもボルタンスキーらしくない美しくロマンティックに見える作品もありましたが、悲惨な事故や銃撃戦がおこったところなど背景を知ると恐ろしかったり。

巨大空間を使った大地の芸術祭のときほどの感動もしくはトラウマにはなりませんでしたが、ボルタンスキーの世界を目で、耳で、空間で体験できました。大阪では5月6日(月・休)まで、東京の国立新美術館に巡回します。日曜日に行きましたが、空いていてゆっくり見られましたよ。

 

コレクション展も拝見しました。ボルタンスキー展とリンクした内容になっていました。

 コレクション3:見えないもののイメージ

2019年2月9日(土)―5月6日(月・休)


「死者に捧げる儀式を行うこと」が芸術家の仕事であると発言するクリスチャン・ボルタンスキーの個展に呼応するかたちで、「見えないもの」をキーワードに、 「死者へ」、「作者と」、「天空に」という3つのテーマによって当館コレクションを解読し、紹介します。

こちらもボルタンスキー展に負けず劣らずなかなか尖った内容でした。好きな塩田千春さんの作品もありましたが、見ていて辛くなるほど強い作品でした。森美術館で開催される展覧会にも行きたいです。

木藤純子「Winter_Bloomーふゆにさくはな」@下山芸術の森発電所美術館(富山県入善町)

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下山芸術の森発電所美術館|入善町

先日、自分の記事でも紹介致しました、入善町の発電所美術館に行ってきました。

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こちらの企画展を見に行きました。(こちらの美術館は企画展のみです)

木藤純子「Winter_Bloomーふゆにさくはな」|入善町

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下の写真の真ん中が入口です。左の階段を登ると展望台があるそうです。いつか元気なときに登ってみたいと思います。

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残念ながら、内部は写真撮影不可です。

(以下の内部写真は公式HPより)

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主には大きい空間をつかったインスタレーション作品1つとコップの作品が3つです。

ご注意:本展は、ハッキリ作品とわかる立体・平面作品が多数あるわけではございません。木藤の美意識に基づいて設えられた、一見何もない空間となっております。そこで展開される、ささやかな変化や仕掛けよって、鑑賞者の感性に働きかける作品となっております。

この説明の通り、メインの作品は素通りするとすぐに終わってしまいます。私のあとから来られたお客さんも私より先に帰ってしまわれました。もったいないです。これから行かれる方はネタバレを見ずに、メインフロアで10分ぐらいは滞在してください。とっても美しいものが見られます。暖かくして行ってみてくださいね。

会期は3月24日までです。

以下ネタバレです。これから行く方は見ないでくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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TADアート・レクチャー:「わからないから始まる美術鑑賞」@富山県美術館

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美術ブロガーTakさんの講演会に行ってきました。

青い日記帳 (Takさんのブログ)

 中村 剛士(Tak〈タケ〉)(美術ブロガー )
1968年生まれ。Takの愛称でブログ「青い日記帳」を主宰する有名ブロガー。展覧会レビューをはじめ、幅広いアート情報を毎日発信。ブログ黎明期である2003年頃からコツコツとひたすら毎日更新を続けて15年、継続してきた展覧会のレビューは5,000件以上。年間300~400の美術展に通い続けている。『美術展の手帖』(小学館)、『フェルメールへの招待』(朝日新聞出版社)の等の編集・執筆。2018年『いちばんやさしい美術鑑賞』(ちくま新書)が話題1冊となる。

この日は富山にしてはめずらしく天気がよく、立山もきれいに見えてよかったです。(3Fからの眺め)

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以前からブログは存じ上げていましたので、講演会を楽しみにしていました。タケさんはブロガーさんですが、とってもお話もお上手で、ユーモアも交えて流暢にお話されていました。

若く現代美術に興味のあった頃、富山県立近代美術館に来られたことがあるそうです。近美の現代美術の多さを褒めていただき、うれしくなりました。

これからも講演会などされると思うので、あまりネタバレにならないようにしますが、「気づき」というテーマで美術鑑賞についてのアドバイスをいただきました。キーワードを8つあげられました。一番印象的だったのは、絵をいろんな角度から見ること。特に日本画だと分かりやすいようです。

最近、アートに興味を持ち始め、日頃は直感と好き嫌いでしか見ていない私にも分かりやすく、勉強になりました。せっかくなのでご著書も購入してみました。少しは勉強してみようと思います。

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ブログ名「青い日記帳」とはフェルメールからきていたのですね!

 

富山県美術館の次の企画展はサインがテーマとのことで、おもしろそうです。

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大塚国際美術館の思い出

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システィーナ礼拝堂の再現

 

大塚国際美術館|徳島県鳴門市にある陶板名画美術館

皆さんご存知の通り、昨年の紅白で米津玄師さんが大塚国際美術館から中継をしました。大塚国際美術館にはこのブログを始める前の、2016年に訪れています。キャンドルの演出が幻想的で、さらに世界的に活躍しているダンサーの小春さんまで登場してびっくり!合わせて素晴らしいパフォーマンスでしたね。

私が大塚国際美術館を知ったきっかけは、家族が行きたいと言っていたからです。場所を調べていると、淡路島を通って、四国の入り口の徳島県鳴門市です。

駅は近くになく、バスで行くしかありません。神戸や大阪からの直通バスは一日1便、高速路線バスもありますが、乗り換えが必要です。なかなかめんどくさいなあと思い、結局、神戸でレンタカーを借りて行くことにしました。1時間半ぐらいかかります。車で行っても駐車場からバスに乗って行きます。フェスみたいですね。

アクセス(公式HP)

こちらの美術館の作品は全て陶板で作られた(焼かれた)レプリカなのですが、原寸大で楽しむことができます。さらに劣化の心配がないため、写真もOKです。気に入った作品をメモがわりに撮影したり、名画と自分の2ショットのような普通の美術館ではありえないことも可能です。

 

スクロヴェーニ礼拝堂の再現

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この美術館は地下3階から2階までかなり広大で、しっかり見てまわるのに1日では足りないくらいです。順路では地下3階の古代~中世からまわるのですが、あまりにも作品の数が多く広すぎて、地下2階ぐらいで疲れてしまいました(笑)メインであろうルネサンス~バロック~近代あたりは速足で通過し、自分の好きな現代美術の方をゆっくり見ました。3時間ぐらいたったところで、家族全員疲れきってしまい、美術館内のレストランやカフェもいっぱいだったので、帰ることにしました。美術品を集中して見るのも疲れるものです。

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屋外にモネの「大睡蓮」を再現し、さらに本当の池に本当の睡蓮もあります。

独断と偏見で私の好きな絵をメモしておきます。

アンリ・ファンタン=ラトゥール「バティニョールのアトリエ」

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この時代の絵には基本興味ないけど、これはなんとなく好き。描いているのがマネでルノワールやモネもいるそうです。


 

モホリ=ナジ・ラースロー「LIS」

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ハンガリー出身でシカゴにニューバウハウスを作った人だそうです。バウハウス系のデザインってなんでこんなにかわいいんだろう。

 

 

ジャクソン・ポロック「深み」

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ジャクソン・ポロックにこんなのあるんだなあと思いました。なんか美しくてかっこいいですね。調べると晩年の作品だそうです。


まだまだありましたが、あまり自分の趣味がばれるのも恥ずかしいので、このへんにしておきます。

これから行かれる方へのアドバイスとしては、ある程度予習して自分の好きな分野が何階にあるか把握しておく、順路はおいといて好きなところから見るのがおすすめです。入館料が3,240円と高額ですが、ヨーロッパ諸国を旅行すると思えば安いです。

 

帰りに淡路島のあわじ花さじきというお花畑によりました。

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 この時は10月だったので、サルビアが見られました。

季節によっていろんなお花が見られるらしいです。淡路島にもゆっくり行ってみたいな。明石海峡大橋を通って、神戸へ戻ります。

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富山県内のおすすめ美術館(穴場)

富山で美術館と言えば、現在は富山県美術館や富山市ガラス美術館が人気です。

富山県美術館

富山県美術館 | Toyama Prefectural Museum of Art and Design

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2017年に富山県立近代美術館の移転建て替えとしてオープンしたまだ新しい美術館です。企画展は人気のある作家やテーマ、分かりやすいものが多いですが、常設展はモダンアートやシュールレアリスムも多く、富山出身の瀧口修造コーナーもあるなかなか面白い美術館です。

 富山市ガラス美術館

富山市ガラス美術館 – ホームページ

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(写真は公式HPより)

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(写真は富山観光ナビより)

銀行や市立図書館などがはいっているキラリという複合施設に美術館がはいっています。特に大型のガラス作品は見ものです。建築は隈研吾さんのデザインです。館内では富山県産の杉板が浮いているように止められています。個人的にはあまり好きではないですが、県内には隈建築結構多いですね。

富山県水墨美術館

 富山県水墨美術館

以前記事にした水墨美術館もおすすめです。建物の内外に広いお庭があり、春は桜も見られます。日本画が中心です。

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上記以外におすすめの穴場?美術館をご紹介します。

 

楽翠亭美術館

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樂翠亭美術館(写真は公式HPより)

こちらは富山のリゾートホテルリバーリトリート雅樂倶を経営している企業の美術館です。昭和初期の邸宅が美術館になっています。この建築とお庭を見るだけでも価値があります。ゆったり優雅な気分になれます。作品は現代美術よりの工芸品が多いです。富山駅北口から歩いて10分ぐらいです。

下山芸術の森発電所美術館

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下山芸術の森発電所美術館|入善町(写真は公式HPより)

こちらは元水力発電所を利用した美術館です。何度か訪れていますが、ワンフロアで巨大なインスタレーション作品を展示していることが多かったです。常設展はなく、企画展のみです。富山県の中でもさらに田舎なところですが、現代美術などエッジの効いた作品が多いです。

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壁の導水管の暗闇を利用した展示などはなかなか面白いです。興味のある方は過去の展覧会へ。発電所と作品のコラボは他にはなく、なかなか貴重です。アクセスは車がないと厳しいです。

 

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 南砺市立福光美術館

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南砺市立 福光美術館 | 世界のムナカタがわかる美術館

棟方志功が富山県南砺市に疎開していたことがあるようで、常設展示してあります。他に南砺市出身の花鳥画家の石崎光瑤の作品が多く素晴らしいです。

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(写真は公式HPより)

若冲とかが好きな人は好きになると思います。実際光瑤は記事の寄稿など、若冲の再ブレイクにも一役買っているそうです。

ミュゼふくおかカメラ館

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ミュゼふくおかカメラ館|企画写真展・カメラコレクション展・写真館 [富山県高岡市]

(写真は公式HPより)

その名の通り、写真展が中心の美術館です。建物は安藤忠雄のデザインで、建築好きにもおすすめです。尖っていて、変わった形の建物になっています。すごい平面図だ!!

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(写真は公式HPより)

常設で昔のカメラの展示もあり、一部はさわることができます。私はカメラに明るくないので、貴重なものかは分かりません。あいの風福岡駅から近く、歩いて行けます。 

百河豚美術館

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 百河豚美術館(写真は公式HPより)

こちらが一番の穴場です。朝日町という富山県の中で一番東にある小さい町にあります。広大な庭の中にピラミッドのような変わった建物の美術館があります。庭の装飾品もちょっと節操ない感じでB級スポット感があります。大阪でフグ料理店で財を成した実業家の私設美術館らしいです。日本と東洋の古美術が中心ですが、なぜか有名な野々村仁清の作品がたくさんあります。庭の広大な池にはびっくりするぐらいの大量の鯉がいます。よく続いているなあと思うぐらい空いていますので、ゆっくり見られると思います。アクセスは車がないと厳しいです。

 

規模が小さかったり、有名作品はそれほどないかもしれませんが、都会の行列&混雑展覧会に疲れた方、たまには田舎の貸切状態の美術館でぼーっとするのはいかがでしょうか。

2019年行きたい展覧会

あけましておめでとうございます。拙いブログですが、本年もよろしくお願いいたします。

早速ですが、今年行きたい美術展のメモです。もっと大規模な展覧会や目玉アーティストの展覧会もあるでしょうが、個人的な趣味での覚書です。

塩田千春展:魂がふるえる | 森美術館 - MORI ART MUSEUM

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(写真は公式HPより)

会期:2019年6月20日〜10月27日

入善の下山芸術の森発電所美術館での作品で衝撃を受けてからのファンです。それから大地の芸術祭、奥能登国際芸術祭、21世紀美術館などで作品を見ています。まさに魂ふるえまくり確実です。絶対に行きます。

Hara Museum Web | 原美術館

ずっと行きたいと思っていた原美術館なんですが、2020年12月に閉館することになってしまいました。終わる前に必ず行きます。 

クリスチャン・ボルタンスキー - Lifetime

国立国際美術館(大阪) 2019年2月9日(土)~5月6日(月・休)

国立新美術館(東京)  2019年6月12日(水)~9月2日(月)

私の中では大地の芸術祭の『最後の教室』が印象深いです。(ジャン・カルマンとの共作)

ル・コルビュジエ 絵画から建築へ――ピュリスムの時代|今後の展覧会予定|国立西洋美術館

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会期:2019年2月19日(火)~2019年5月19日(日)

アルヴァ・アアルト もうひとつの自然

東京ステーションギャラリー - TOKYO STATION GALLERY -

会期:2019年2月16日(土)- 4月14日(日)

コルビュジェとアアルトはタイミングが合えば、一緒に行きたいです。相互割引もあるようです。

東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO

長らく、改修工事をしていて休館していましたが、3月下旬にオープンするそうです。

瀬戸内国際芸術祭2019

会期: 春:4月26日〜5月26日、夏:7月19日〜8月25日、秋:9月28日〜11月4日

長年行きたいなあと思い続けていますが、なかなかハードルが高くて行けません。遠いし、船での移動もあるので、長い日数休めるときに行きたいなあと思いながら、全然行けていません。

 

塩田千春とボルタンスキーが東京で時期がかぶるので、これは必ず行きたいなあ。(6月20日〜9月2日)

驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ@富山県水墨美術館(富山県富山市)


富山県水墨美術館

こちらの展覧会は昨年に東京の三井記念美術館で催されていたもので、1年以上首を長くして待っていました。時間はとてもかかりましたが、富山に巡回してもらえるだけでもありがたいですね。伊集院さんがラジオで語っていたので行きたいと思っていました。

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 近年、明治工芸に対する注目度が飛躍的に高まってきました。七宝、金工、牙彫、木彫、漆工、刺繍絵画など、おもに輸出用としてつくられた工芸作品が海外から里帰りし、多くの人が瞠目するようになったのです。2014年から翌年にかけて、当館など全国6会場を巡回した「超絶技巧!明治工芸の粋」展は、そんな明治工芸再評価の機運を盛り上げるための画期的な展覧会でした。大好評を博したその企画の第2弾として、明治工芸と現代アートの超絶技巧が対決する展覧会を開催します。明治工芸を産み出した工人たちのDNAを受け継ぎ、超絶技巧プラスαの機知に富んだ現代作家の作品も多数展示します。

   (公式HP開催概要より)

特に印象に残ったのは明治~昭和の安藤緑山の作品です。どこからどう見ても野菜や果物にしか見えない超リアルなものを象牙で作っています。きゅうり、トウモロコシ、ぶどう、柿などがあり、超リアルであるだけでなく、見せ方、置き方もおしゃれでセンスあります。

現代の作品では皿の上の食べ終わった秋刀魚にはびっくり!ネタバレになるので書きませんが、何から作られているのか、ぜひ見に行ってください。かぶりつきでしばらくじーっと眺めていました。空いているのでゆっくり見られます。都会だとこうはいかないはずです。

他にも絵のようで、実は全部刺繍であったり、自在という骨格が動くフィギュアのような超リアルな伊勢海老など、おもしろいものがたくさんありました。こんなものを陶器で作るの!?ガラスで作るの!?というものがたくさんあります。鹿の角を掘って作った枝と花なども信じられない美しさです。

超リアルな果物などを見て、「かわいいなあ、欲しいなあ」と思ってしまいますが、これは現代だと食品サンプルだよなあと思っていたら、売店に食品サンプルのキーホルダーなどがたくさん売っていました(笑)

館内は撮影禁止ですが、一部可能な作品があります。

 

こちらの富山県水墨美術館は庭がすごく広く、玄関の前とさらに中庭も広大です。建物も素敵ですね。春は見事な桜が咲きますよ。

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「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」は富山県水墨美術館では12月24日まで、そのあと大阪のあべのハルカス美術館に巡回します。大阪の開催期間は2019年1月26日(土)~ 4月14日(日)です。

 

セゾン現代美術館

セゾン現代美術館(公式HP)

軽井沢にもたくさん美術館がありますが、今回はセゾン現代美術館に行ってみました。赤錆の門や橋もあり、めちゃめちゃ好みです。

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入口も素敵です。とにかくお庭が広く、彫刻作品が点在していてゆっくりお散歩するのにいいところです。
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建物は菊竹清訓の設計だそうです。

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はいってすぐのロビーに、東大学食の件で話題になっていた宇佐美圭司の作品がありました。

常設展にはいると早速デュシャンの「トランクの箱」やマン・レイメトロノームの作品や鋲の付いたアイロンなどがあり、大興奮!!他にもワシリー・カンディンスキーパウル・クレージョアン・ミロなどの有名作家の作品がずらり、それからポロック、ルーチョ・フォンタナ、ジャスパー・ジョーンズなど現代美術のスターの作品が並びます。スロープの踊り場にマーク・ロスコの巨大な作品がどーん!とありキャー!!!と心の中で踊り叫びました。

印象的な作品はアンゼルム・キーファー「革命の女たち」という鉛のベッドが並ぶインスタレーション作品。不穏でぞくっとする空間でした。ベッドがくぼんでいるのですが、亡くなった女性革命家たちをあらわしているそうです。気味の悪さ、怖さと同時になんだかかっこよくて魅かれてしまいます。

衝撃だったのが、マグダレーナ・アバカノヴィッチ「ワルシャワ 40体の背中」

藁でできた首のない上半身の体がたくさん。私には頭を伏せて背中を丸めているように見えました。自分もナチスガス室に入ってしまったような怖さがあり鳥肌がたちました。背中の裏をのぞいてみると空っぽなのです。後から調べてみるとナチスによる支配を経験したアーティストで、全体主義の怖さを表しているのとことです。写真は撮れないので、興味のある方は検索してみてください。

企画展は20~40代と若手の国内作家でした。

私の趣味にどんぴしゃな美術館で素晴らしく、大興奮でした。今回は立ち寄りませんでしたが、カフェもとっても素敵でした。

大地の芸術祭2018 里山アートどうぶつ園(川西地区)裏側の物語・Repetitive objects(十日町地区)その6 まとめ

その5はこちら 

minimal1991.hatenadiary.com

 

暑さで疲れながらもナカゴグリーンパークという公園へ。こちらでは里山アートどうぶつ園といういろいろな作家による動物をテーマにした作品が点在しています。

サイケなきのこ動物たち。なぞの脱力かわいい生物。

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空気がはいるビニールのカエルとヘビ。動きが本当のヘビっぽい。

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機械っぽい馬とワイヤーのオオサンショウウオ。

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豚さんたちのサーカス団。かわいい。

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たまたま遭遇したのですが、地元のお祭りのお神輿と切腹ピストルズというパフォーマンス集団のコラボも見られました。

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次はシュー・ビン「裏側の物語」へ。水墨画のような作品。裏側にまわると?

受付のおじさまにこれから見るというのにネタバレされてしまいました。(笑)

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目「Repetitive objects」 

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前回の芸術祭の目玉、「憶測の成立」のアーティスト、「目」の作品。間違えやすいですが、「目」がアーティスト名です。作品名は直訳すると「繰り返す物体」?全く同じ大きい石が二つある、ただそれだけの作品なんですが、よく考えると不思議なんですね。自然界に全く同じものなどないということでしょうか。

 

このあと、遅い昼食を越後十日町小嶋屋本店でいただきました。

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そばはさっぱりおいしかったです。天ぷらもサクサクなんだけど、ちょっと衣が多いかな。

越後十日町 小嶋屋|こだわり十割|新潟県元祖へぎそばの蕎麦屋

 

まだまだ作品はあるのですが、暑さで疲れてしまい、これで帰ることにしました。

2018年の芸術祭は9月17日までです。芸術祭期間外でも見られる作品はあります。次回行く自分のためと、これから行かれる方に注意事項です。

・古民家内の階段は昔ながらの急な階段で、はしごに近いようなものもあります。動きやすい服装で行ってください。タイトスカートでは登れません。各作品の駐車場からも急な坂道を歩く場合があります。スニーカーがおすすめです。帽子・日傘も必須です。

・山道の狭い道を通ります。大きい車はおすすめしません。

・キナーレ周辺以外は山の中でコンビニもありません。飲料水は早め、多めに確保しておいてください。(松代にはコンビニと道の駅があります)トイレもあるところでこまめにすませましょう。

・今年のガイドブックは小さく分かりにくいです。大きい地図はついていません。大きい地図は別売りであるのですが、売り切れなのか一部でしか売っておらず、いいタイミングで買えませんでした。

ON THE TRIPというアプリ内で600円でオーディオガイドが売っています。未使用なので地図として使えるのか?便利なのか?分かりません。

「十日町ナビ」というアプリは無料ですが、いまいち使い勝手が悪いです。お気に入り機能はありますが、お気に入りだけを地図上に表示するということができませんでした。面倒くさいですが、「十日町ナビ」からグーグルマップにいけるので、グーグルマップ上でお気に入りをつけるという方法で私は使いました。

 

作品が展示されているのは古民家というか誰も住まなくなった家、廃屋だったり、巨大な廃校だったりです。最初はその光景が結構ショックだったりしました。これってダークツーリズムじゃない?と複雑に思ったことも。今は慣れてしまって普通に楽しんでいます。18年経って作品もどんどん増えて定着してきているようにも見えます。日本中にどんどん芸術祭が増えていく中、大地の芸術祭がどうなっていくのか、これからも見に行きたいと思います。

 

大地の芸術祭2018 越後妻有里山現代美術館キナーレ(十日町地区) その5

 その4はこちら

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朝に温泉にはいったり、暑い日だったりで午前中のうちから疲れてしまいましたが、なんとか中心施設のキナーレへ。目玉作品のレアンドロ・エルリッヒ「Palimpsest: 空の池」です。

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水面に建物が映っているように見えますが、実は描いてあるんですね。ちょうど映っているように見える写真を撮るのがなかなか難しいです。

キナーレの中には常設でおなじみのこのような作品も一通り通過しました。

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左:ミュージシャンとしてもおなじみカールステン・ニコライ「Wellenwanne LFO」

右:床屋さんのあれの中に入れるカールステン・へラー「Rolling Cylinder, 2012」

新作で「2018年の〈方丈記私記〉~建築家とアーティストによる四畳半の宇宙」といういろいろなアーティストが四畳半の立体でそれぞれの世界を作るという作品展がやっていました。
栗真由美「builds crowd ~街の記憶~」

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暑くてしんどかったので、写真がこれしかありません・・・どれも体験型で楽しそうでした。

 その6はこちら

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