セゾン現代美術館(公式HP)
軽井沢にもたくさん美術館がありますが、今回はセゾン現代美術館に行ってみました。赤錆の門や橋もあり、めちゃめちゃ好みです。
入口も素敵です。とにかくお庭が広く、彫刻作品が点在していてゆっくりお散歩するのにいいところです。
建物は菊竹清訓の設計だそうです。
はいってすぐのロビーに、東大学食の件で話題になっていた宇佐美圭司の作品がありました。
常設展にはいると早速デュシャンの「トランクの箱」やマン・レイのメトロノームの作品や鋲の付いたアイロンなどがあり、大興奮!!他にもワシリー・カンディンスキー、パウル・クレー、ジョアン・ミロなどの有名作家の作品がずらり、それからポロック、ルーチョ・フォンタナ、ジャスパー・ジョーンズなど現代美術のスターの作品が並びます。スロープの踊り場にマーク・ロスコの巨大な作品がどーん!とありキャー!!!と心の中で踊り叫びました。
印象的な作品はアンゼルム・キーファー「革命の女たち」という鉛のベッドが並ぶインスタレーション作品。不穏でぞくっとする空間でした。ベッドがくぼんでいるのですが、亡くなった女性革命家たちをあらわしているそうです。気味の悪さ、怖さと同時になんだかかっこよくて魅かれてしまいます。
衝撃だったのが、マグダレーナ・アバカノヴィッチ「ワルシャワ 40体の背中」
藁でできた首のない上半身の体がたくさん。私には頭を伏せて背中を丸めているように見えました。自分もナチスのガス室に入ってしまったような怖さがあり鳥肌がたちました。背中の裏をのぞいてみると空っぽなのです。後から調べてみるとナチスによる支配を経験したアーティストで、全体主義の怖さを表しているのとことです。写真は撮れないので、興味のある方は検索してみてください。
企画展は20~40代と若手の国内作家でした。
私の趣味にどんぴしゃな美術館で素晴らしく、大興奮でした。今回は立ち寄りませんでしたが、カフェもとっても素敵でした。