チェコ国立プラハ工芸美術館の企画により、同館の所蔵作品を中心に、19世紀末から現代までのチェコのデザインを紹介します。
この約100年間のチェコでは、アール・ヌーヴォーの旗手として知られる画家アルフォンス・ミュシャをはじめ、キュビスムの影響を受けた建築、チャペック兄弟の絵本、そして世界で愛されるアニメーションなど、社会主義の時代にも、その優美なデザインは独自の道を拓いていきました。ボヘミアン・グラスなどチェコ独自の産業や民族的な造形と、同時代の芸術表現が融合した独自のデザインの世界は、現代でも多くの人々を魅了し続けています。家具、食器、ポスター、おもちゃ、書籍などの約250点を通して辿るチェコ・デザインの世界を、小さな旅のように楽しんでいただきます。
また富山県美術館では、本展の併設特別展示として、株式会社インテックのご協力により、同社所蔵の世紀末のチェコを代表する画家アルフォンス・ミュシャの作品約20点を紹介します。(公式HPより)
富山県美術館の企画展に行ってきました。現在は終了しています。
ここ100年のチェコの絵画、家具、食器、ポスター、おもちゃ、書籍の表紙などを年代順に展示してありました。パネルでその時代のチェコの社会情勢などの説明がしてあり、分かりやすかったです。パネルのフォントなどのデザインもレトロでかわいかったな。
食器などは古いものでも、洗練されていて今でも使えそうなものばかりでした。ツボだったのは70~80年代のハンドミキサーなどのプラスチック家電。角ばった形と絶妙な色がレトロフューチャーでめちゃめちゃかわいかった!
ポスターや装丁などはとにかくモダンでかっこよく、家に飾りたいぐらい。
家具はミッドセンチュリーや北欧家具に比べて知られておらず、私も知らないものばかりで楽しかったです。現代のものも個性的でよかったなあ。
アニメのセル画は「もぐらのクルテク」のものがありました。
展示室内は撮影禁止でしたが、こちらの前でパネルを持って記念撮影ができたようです。
インテック所蔵のミュシャ展もありました。構図など現代のイラストレーターにも影響を与えているんだろうなあと思いました。
現在のコレクション展はこちら。8月6日まで
企画展もいいですが、毎回、コレクション展がやっぱりいいです。入ったとたんに「好き!!」と心を掴まれますね。。何回も見ている作品もたくさんありますが。
始めの2つの作品に心を奪われました。チェコの現代の作家パベル・トルンカの「Inner Light of Human Being」とジャック・ヴィヨン「フラジョレットを吹く男」。ジャック・ヴィヨンとはデュシャンの兄だそうです。閉鎖的な富山にデュシャン兄弟の作品があると思うだけで生きる支えになります。
次回の企画展はこちら