奥能登国際芸術祭は2017年に始まり、今回が3回目です。過去の記事はこちら。
会期は11月12日までです。今年5月の地震の影響で、会期も少しずれこみました。地震の後片付けなどでも大変な中、芸術祭を開催してくれてありがとうございます。
今回も一泊二日で自家用車でまわりました。過去2回、鑑賞しているので、23年の新作を中心にまわっています。
パスポートは3,300円で、すべての作品が見られます。(前売りは2,750円)作品ごとにスタンプを押します。
あくまで自分の記録のため、まわった順番にまとめます。新作をリストアップしておき、今回はその中でも特に気になるものだけ見ています。
1日目
- 1日目
- No.33 吉野央子〈日本〉「回遊の果て」(上戸エリア)
- No.26 中島伽耶子〈日本〉「あかるい家」(正院エリア)
- No.19 ラグジュアリー・ロジコ[豪華朗機工]〈台湾〉「家のささやき」(蛸島エリア)
- No.2 OBI〈日本〉「4K」(蛸島エリア)
- No.17 植松奎二〈日本〉「みえないエネルギー 天と地と海との間に」(三崎エリア)
- No.16 梅田哲也〈日本〉「遠のく」(三崎エリア)
- No.13 小野龍一〈日本〉「アイオロスの広場」(日置エリア)
- No.12 さわひらき〈日本/イギリス〉「幻想考“The Butterfly Dreams”」(日置エリア)
- No.6 ファイグ・アフメッド〈アゼルバイジャン〉「自身への扉」(大谷エリア)
朝、自宅を出発し、11時頃珠洲に着きました。旧上戸保育所に珠洲定食弁当が売っているとのことだったのですが、もうカツサンド以外全て売り切れでした…気を取り直してカフェでランチをいただき、まずはラポルトすずへ。前売りで買っておいたネットのチケットを紙のパスポートに引き換えます。電子パスポートもあるのですが、紙のパスポートにスタンプをもらうのが楽しいので、紙のパスポートにしています。
まずはラポルトすずから徒歩で行ける作品を見ました。
No.33 吉野央子〈日本〉「回遊の果て」(上戸エリア)
会場は立派なお屋敷でした。
吉野央子さんの2017年の展示がとても印象に残っており、楽しみにしていました。
今回は明るく陽が入る民家で、印象は変わりました。
家の主のようなタコです。
木彫りの魚やタコが和風建築とぴったり合っていました。
No.26 中島伽耶子〈日本〉「あかるい家」(正院エリア)
古民家を丸ごと利用した作品です。
壁や天井に丸い穴が開いており、そこから光が差し込みとてもきれいです。
穴にはよく見ると透明のアクリルの棒が差し込まれています。穴そのままではないのですね。
電球で作られたシャンデリアも印象に残りました。


No.19 ラグジュアリー・ロジコ[豪華朗機工]〈台湾〉「家のささやき」(蛸島エリア)
会場は鉢ヶ崎海岸です。駐車場から松林を歩いて行くのが、ワクワクしました。
とても巨大な作品です。
よく見ると瓦に棒がついており、斧のようになっていますが、反対側に重りのプレートがついています。
なんと触るとぶらぶらゆらすことができます。重さがあるので、風では動かないかもしれません。壮観な作品でした。
No.2 OBI〈日本〉「4K」(蛸島エリア)
奥能登国際芸術祭ではおなじみの、家財道具大量に展示系ですね。映画仕立てになっているようです。映像作品も映しだされています。
分解した電話が印象に残ったな。
No.17 植松奎二〈日本〉「みえないエネルギー 天と地と海との間に」(三崎エリア)
会場は廃小学校の体育館です。テーマが「鰤おこし」とのことで、富山住みの私にもなじみ深いものでした。
御神木も利用されているのにびっくりしましたが、倒木してしまったものを利用しているそうです。
No.16 梅田哲也〈日本〉「遠のく」(三崎エリア)
会場は養蚕飼育所だそうです。
古い扇風機やバケツなどが利用されており、よく見るとゆっくり動いています。
バケツの水滴も循環しているのかな?バケツのかたまりはスピーカー?音が聞こえてくるようなこないような…
まわりの古い道具など、どこまでが展示なのか分からない感じでした。とても不思議だけど、なんだかかっこいい空間でしたね。
No.13 小野龍一〈日本〉「アイオロスの広場」(日置エリア)
会場は狼煙漁港です。海に野ざらしでピアノがあるのが、なんとも絵になります。普通はありえないですものね。
ピアノからワイヤーがのびており、それをはじくことで音がでるとのことだったのですが、なかなか難しく、いい音はでませんでした。
ちなみにピアノの鍵盤はかためられているような感じでした。
海でピアノ燃やすやつを思い出しちゃう。
No.12 さわひらき〈日本/イギリス〉「幻想考“The Butterfly Dreams”」(日置エリア)
会場は旧日置公民館です。2017年からある作品なのですが、こちらのタイミングが悪く見れなかった作品です。2023年一部増えているそうです。
真っ暗に塗り固められている舟の上に、すごいバランスでオブジェが乗っています。
2か所でショートフィルムが見られました。
屋根裏から穴をのぞいたところに何かがあったり…ボルタンスキーとかハンス・オプ・デ・ベークとかを思い出しました。あとでインタビューを読むと、家族の思い出が表現されているようです。
No.6 ファイグ・アフメッド〈アゼルバイジャン〉「自身への扉」(大谷エリア)
寄場の浜というところにあります。
鳥居が全てスパンコールでおおわれており、風に吹かれるとキラキラしてとてもきれいです。
ゴジラ岩の近くでした。
1日目はこれで終わり、輪島のホテルに向かいました。