旅行で宮津市に宿泊のため、調べて見つけたお店です。
120年以上続く飯尾醸造というお酢屋さんが経営されているそうで、お料理にもふんだんにお酢が使われています。乳製品やオリーブオイルは控えめだそうです。シェフはシチリアで修行されたそうです。
商家の古民家をリノベした、おしゃれな店内でした。地方に多いですね。個室も何部屋かあるようです。
グラスワインは900円とお手頃価格です。泡・白・赤がありましたが、白と赤は1種類ずつしかないようでした。ペアリングコースなどもありません。お酢を作るのに使っているという日本酒もありましたが、結構なお値段で断念しました…
ディナーコースは8,250円と11,000円(税込)の2種類で、今回は11,000円のコースをいただきました。
お料理の説明は細かくしていただけました。ソースなども含めて、たくさんの素材が使われていましたが、覚えきれず間違いがありましたらすみません。お品書きは素材名のスタイルでした。
Primo Antipasto 舞鶴本まぐろ 宮津のマンテカート
本マグロを塩で水ぬきしたものと、チーズとキウイ。シュー生地の中にはお魚のリエットみたいなものが入っていて、うまみたっぷりでおいしいです。
Antipasto Freddo あこう
お鮨に見立てたカルパッチョです。シャリではなく、お魚のタルタルが入っています。あこうとはキジハタのことだそう。
パン
特に説明はありませんでしたが、ハードでパリパリしたおいしいパンでした。おかわりできるそうですが、コースの量が多いのでおすすめしませんよ。
Antipasto Freddo 甘えび
キュウリのピクルスの上に、甘えびがたっぷり。トマトのソースだったかな。甘くてねっとりおいしかったです。
Antipasto Freddo あわび
ひよこ豆のペーストの上に、柔らかく煮込まれた鮑のスライスがのってます。肝のソースでいただきます。とてもおいしく、白ワインにすごく合いました。
Antipasto Caldo 白いか
イカの中にはゲソとイカ墨のソース。イカのうまみが凝縮されていて、すごくおいしい!個人的にこの日一番の一皿。
Antipasto Caldo 丹後鹿
鹿のコンソメとお肉です。コンソメはやっぱり普通のものとは違って、独特の風味がありますが、嫌な感じはしません。お肉はすっごく柔らかいです。ちょっとだけクセはあります。
なんとここまでが前菜です…すでにお腹いっぱいです…
Risotto 富士酢の玄米
玄米のまま 13℃で1年間熟成させたお米を、魚介をゆっくり煮込んだソースで炊き上げたものだそうです。わざわざこのメニューだけ説明が書いてありましたので、スペシャリテだと思うのですが、なにせお腹いっぱいで……お味はおいしかったです。独特の風味があるハーブ?(名前失念)がのってます。
Pesce 平すずき
炭火でとっても香ばしく焼かれており、お腹いっぱいですが食べられました。おいしかったです。リンゴのソースだったかな?
Carne 和牛
本当にお腹が苦しくて、ブランド名など覚えていません…地元のお肉かな?すっごく柔らかくておいしかったです。写真は量を減らしてもらっています。
Primo Piatto わたりがに
最後にパスタなんですね。たまにありますね、このスタイルのお店。大盛もできるそうですが、もちろん超小盛でお願いしました。アスパラも蟹も大好きでおいしかったです。
Dolce 本日のデザート
パンナコッタ、オレンジティラミス、キャラメルジェラートです。甘いものは別腹で、おいしく食べられました。特にパンナコッタがびっくりするぐらいおいしかったです。
ドリンクはカフェオレをいただきました。ほかにはエスプレッソ、コーヒー、紅茶だったかな。小菓子はりんご酢のパウンドケーキ、チョコテリーヌ、イチジクの酢コンポートです。どれもとてもおいしかったです。お腹がいっぱいでも小菓子はうれしい。
とにかくリゾットあたりからお腹がいっぱいになり、後半は苦しさとの闘いでした。たくさん食べてほしいというシェフなんでしょうね……サービス料もなく、内容を考えるととても安いと思います。お料理はきれいで繊細ですが、モリモリ食べて欲しいというお店なのかも。とにかく味はとってもおいしいので、胃袋に自信のある方はぜひ。