sometimes

旅・グルメなどの記録

松之山温泉 玉城屋 宿泊記 2023 夕食・朝食・まとめ


夕食

夕食は2階ダイニングでいただきます。温泉旅館ですが、フレンチです。シェフはジョエル・ロブションやリューズで修業された方だそうです。酒の宿なので、チェックイン時に夕食時のドリンクを選びます。日本酒ペアリング、ワインペアリング、日本酒とワインのミックスペアリング、さらにそれぞれハーフコースもあります。ノンアルコールはノンアルコールワインなど3種類ぐらいありました。日本酒やワインの単品もあるようですが、チェックイン時のメニューにはなく、提供に時間がかかるとのことです。お酒が弱いのですがせっかく玉城屋に来たので、日本酒ハーフペアリングをお願いしました。日本酒については初心者なので、説明に間違いがあればすみません。

 

無花果 美雪鱒 八色椎茸 妻有ポーク

無花果のジャム入りグジェール、美雪鱒のカナッペ?、椎茸のパテ?、パテドカンパーニュ。どれもうまみたっぷりでおいしかったです。

合わせたお酒は姉妹店のお宿、醸す森のオリジナル日本酒を使ったカクテルでした。とても飲みやすかったです。

 

あまんだれ

あまんだれとはナラタケというきのこのことで、この地方の呼び名だそうです。いのししのミートボールが入っています。スープもとてもおいしかったです。

合わせたお酒は青木酒造、雪男プレミアム。実は前日のお宿の売店で見かけたお酒でした。すごい日本酒らしいしっかりしたお味に感じました。

 

カリフラワー

なんとお料理の写真を撮り忘れてしまいました…鮮やかな青いきれいなお皿の上に、カリフラワーのムース、その上にカニ、その上にジュレがかかっていたと思います。とってもおいしかったです。

合わせたお酒は阿部酒造、あべ僕たちの酒。すごくフルーティで飲みやすかったです。

 

パン

焼き立て熱々でとてもおいしかったです。おかわりをすすめていただきましたが、ボリュームあるコースなので、やめておきました。

 

泥障烏賊

細かく包丁の入ったあおりいかは柔らかく、とってもおいしかったです。銀杏や里芋もあり、和食のようですが、黒いものはイカげそ(?)のラビオリです。

合わせたお酒は頚城酒造、越路乃紅梅 純米吟醸です。この先が心配になり、本当にひとくちにしてもらいました。こちらも飲みやすかったと思います。

 

天惠菇

大きくて分厚いブランド椎茸の天惠菇です。パイ包み焼きになっており、中にも椎茸のラグーが入っていて、うま味たっぷりでおいしいです。

合わせたお酒は青木酒造、鶴齢 純米大吟醸山田錦37%精米。うーん、このあたり、記憶がない(笑)

 

茅刈

かやかりというお魚、初めて聞きました。ヒゲソリダイというお魚で、スズキ目イサキ科だそうです。白身の食べやすいお魚でした。火入れはしっかりめ。塩味しっかりですが、お出汁のスープとリゾットがとてもおいしかったです。

合わせたお酒はLAGOON BREWERY、翔空 SAKEマルゲリータAmber。ブルワリーという名前ですが、日本酒の酒蔵だそうです。米・米こうじ・トマト・バジルで作られたお酒だそうです。確かにトマトとバジルの風味がありますが、ワインではなくしっかり日本酒でした。

メインのお肉はチェックイン時、プラス2,000円で牛肉にすることもできます。私はそのまま豚をいただきました。

妻有ポーク「越乃紅」

おなか一杯になりつつありますが、すごいボリューム。しっとり柔らかく、とてもおいしかったです。

合わせたお酒は武蔵野酒造、スキーマサムネ ワイン樽熟成。カベルネソーヴィニヨン樽で熟成した日本酒だそうです。これが一番飲みやすく、ワインのようなお味でした。ワインだよとだされてもなんの疑問も持たず飲んでしまいそうです。玉城屋オリジナルとして販売もされていましたが、なかなか素敵なお値段でした。

 

芋茎

デザート一皿目。白いものは甘酒のシャーベットでもなく、アイスでもなく、メレンゲを凍らせたようなふわふわのものでした。ずいきがデザートにでてくるのがびっくりです。青胡桃というものを初めていただきました。サクサク食感でおいしかったです。

 

デザート二皿目。ブランデーのアイス、右はフォンダンショコラの栗バージョンのもので、チョコのかわりに栗のクリームが入っています。熱々ふわふわのフォンダン栗とアイスがおいしかったです。

公式ホームページからの予約特典で、ワインで言うところのデザートワイン的な日本酒もいただきました。

阿部酒造 あべ FOMALHAUT。エチケットがどう見てもワインです(笑)濃醇甘口の日本酒だそうですが、デザートワインより全然飲みやすくさっぱり甘めでおいしかったです。

 

プチフール コーヒー

無花果のパウンドケーキ、フキノトウのショコラ、焼き立てフィナンシェ、もう一つは覚えきれませんでしたが、どれも本格的なお味でとてもおいしかったです。焼き立てフィナンシェはサクサクでした。ドリンクはコーヒーか紅茶がいただけます。お腹いっぱいですが、おいしいプチフールは本当にうれしいです。お料理ももちろんですが、デザートもレベル高すぎでした。

 

地元の食材を使いながらも、本格的なフレンチのフルコースでした。とてもおいしかったです。和食っぽいお皿も多く、しつこくはないのですが、品数も多いので最後にはすごくお腹一杯になりました。「温泉宿なのに本格フレンチだね」という域を超えて、ちゃんとしたオーベルジュや高級ホテルにも引けを取らないレベルの高いフレンチでした。

たいして飲めないのにペアリングを頼むという失礼なことをしてしまいましたが、快く受けていただき、ありがとうございました。有名なソムリエの若旦那さんも、腰が低く話しやすい方で安心しました。今回事情があり、ほとんど飲めないメンバーで酒の宿に行ってしまったので、次回は飲める人と一緒に行きたいです。

 

朝食

朝食も2階ダイニングでいただきます。時間は8時か8時半から選べます。ものすごく品数が多く、一度に写真が撮れないぐらいです。

目にも鮮やかな5種類のジュースは左よりコールドプレスジュース、どくだみ茶、雪下人参ジュース、吉乃川の甘酒、シソジュースです。これはテンションあがります!

きのこ汁もあるのに、けんちん汁もある!けんちん汁もお野菜が、とても柔らかく煮込まれて食べやすかったです。真ん中のこんにゃくのように見えるものは、エゴというもので、いご草という海藻を使ってつくる郷土料理だそうです。こんにゃくより柔らかく、寒天かな?と思いました。

季節野菜のプレートは春菊、ずいき、糸瓜、アスパラ菜、山芋、いんげん、わらび、菊、ふきでした。どれも食感もよく、味付けもおいしかったです。家庭料理っぽく見えるけど、プロの味でした。

ユーゴ煮というのは夕顔の実のことのようです。冬瓜と似ていました。

豆腐とアボカドのサラダもとてもおいしかったです。自家製豆腐かな?魚沼産美雪鱒の西京味噌焼きもご飯にあってとてもおいしかったです。

ご飯はもちろん魚沼産コシヒカリですが、ちょっと柔らかかったかな…おかずたっぷりでおかわりできませんでした。ほとんどがお野菜とはいえ、お腹いっぱいになりました。とってもおいしかったです。

コーヒー、緑茶などセルフでいただけますが、マダムがなにかと面倒を見ていただけます。デザートのフルーツもシャインマスカットや柿などおいしかったです。

 

まとめ

・部屋風呂は源泉かけ流し、半露天風呂を楽しめ、かなり湯舟が大きい(大きさはお部屋によります)日本三大薬湯の松之山温泉を堪能できる

・夕食は地元食材を生かしたフレンチでレベルが高い、日本酒ペアリングコースがある、デザートまでおいしい

・朝食は地元野菜の郷土料理の和食、品数多く見た目もきれい

お値段はとても高く5万以上かかりましたが、満足度はすごーく高かったです。山の中の小ぢんまりした旅館で、豪華で広いロビーや、素晴らしい景色が見られるというのはありませんが、温泉パワーのすごいお風呂が部屋にありいつでも入れる、都会のレストランと同等かそれ以上のフレンチと、新潟県のいろいろな日本酒が一緒にいただけるなど、ほかの高級旅館にはない強みがありますね。再訪したいです。

www.minimal1991.com