夕食
夕食はチェックイン時に5時台と6時台で選ばせてもらえました。他の団体さんとの関係もあるんでしょうね。予約したときは「食事場所おまかせ」か「お部屋食」のプランがあり、「食事場所おまかせ」のプランで予約しました。案内されたのは1Fのお食事処「湯道まる」(ゆどまる)です。
照明を抑えたカウンター席で素敵です。ここが田舎の山の中の1万円ちょっとの旅館だとは思えない雰囲気です。左右は2席ずつぐらい壁で仕切られているので、他のお客さんとは顔を合わせません。カウンターの向こうから板前さんがサーブしてくださいます。
(分かりやすい公式HPの写真をお借りします)
カウンターには日本酒やワインのボトルがセッティングされていて、お酒好きの方なら大興奮で頼みたくなること間違いなしです。実際のボトルを見て注文できるのはうれしいですね。ワインはグラスでもいただけましたし、泡もボトルのみですがハーフで用意がありました。
食前酒はファジーネーブルでした。(桃リキュールのオレンジジュース割り)かわいい切子グラスにはいっています。
夕食はスタンダードプランで予約しました。
前菜盛り合わせ
左上から白ずいき 茄子とお魚の煮物 青菜(?)のマヨ和え うに豆腐 ぜんまいのナムル ?の酒粕和え アスパラと鶏肉胡麻和え
いろいろなお野菜がいろいろな味付けで楽しめるおつまみ前菜ですね!それぞれは素朴なお味ですが、どれもおいしかったです。
五箇山の酒蔵、三笑楽酒造の純米生貯蔵酒をいただきました。酒器も素敵です。
うすい豆のポタージュ
うすい豆とはグリーンピースの品種改良したもののことだそうです。フレンチのコースにでてきてもおかしくないぐらいにおいしいポタージュでした。田舎の旅館っぽくなくてびっくり!!そえられたものは薄い食パンを焼いたものかな。これはバゲットとかのほうがいいかなあ。
お造り盛り合わせ
キジハタ、平目、鯛昆布締め、マグロ、甘えび、いか
見るからにおいしそうでテンション上がります!!!!!!!!!!!!!キジハタは今おろしたそうで、歯ごたえもよく新鮮でした。鯛の昆布締めは旨味がすごい!トロもすごくおいしかった。イカと甘えびもねっとりとして最高でした。
添えられているのは左から大根おろし、醤油、ポン酢です。大根おろしは脂がのっているトロ用です。白身はポン酢がおすすめだそう。
青緑のものが甘えびの卵の塩辛です。富山県民は見慣れているけど、他の地方の方には珍しいのでは?新鮮じゃないと食べられないものです。甘えびについた卵を食べたことはありますが、卵だけを集めた塩辛は私も初めて食べました。そんなに浸かっておらず、新鮮なものだと思います。
右は甘えびの頭を煮つけたものです。エビ味噌だけちゅーっと吸って食べます。家庭でもよく食べる味ですね。
お刺身のツマも山芋を紫蘇でまいたものだったり、魚麺が添えられていたりしました。魚麺とはかまぼこを麺状にしたものだそうです。ボリュームも結構ありました。
海老焼売
中華っぽい餡がかかっています。結構食べ応えのある焼売で、お出汁もおいしかったです。
スズキのカマ
スズキの頭や腹の骨の部分が香ばしく塩焼きされています。頭の身は大好物です。しばらく身を食べたあとにそこにお出汁をかけていただきます。
スズキの骨からでたお出汁と合わさってさらにおいしくなりました。このようなプレゼンも楽しいですね。お部屋食だとないのかな?
冷たい炊き合わせ
焼きナス、かぼちゃ、おくら、ごぼう、椎茸など。しっかり味が染みておいしかったです。また和風の餡がかかっています。
焼き一寸豆(そら豆)
こういうシンプルな焼きそら豆ってうれしいですね!!なかなか家ではうまく焼けないので。とってもおいしかったです。
牛ステーキ サラダ
グレードアッププランだとこのお肉が地元のブランド肉になるらしいのですが、このスタンダードプランのお肉も十分やわらかくておいしかったです。和風の玉ねぎソースかな。生野菜サラダのトッピングには玉ねぎやミョウガに加えて千切りしたじゃがいももありました。
もう次はお食事だなと思っていたら…
天ぷら
きす、とうもろこし、玉ねぎ、麩 海老塩
もうここでお腹いっぱいです。天ぷらも上手に揚がっており、とってもおいしいのですが苦しかったです。もちろん熱々でした。
うどん・おにぎり
〆のお食事は少なくしてくださいとお願いしましたが、おうどんがきました。細麺ですごくおいしそうなのですが、本当にお腹がいっぱいで9割夫に食べてもらいました。ちょっと大きいお茶椀ぐらいの大きさです。
なんとさらにおにぎりがあったようです!!こちらがお腹いっぱいと言ったので、夜食に包んでもらいました。
デザート
紅茶プリン、フルーツポンチ、はちみつと桃のシャーベット 番茶
お腹いっぱいで苦しすぎるのに、デザートは別腹で食べられました。軽いもので助かりました。全部手作りだと思います。旅館のデザートって鬼門で、特にプリンやゼリーは業務用の安いミックスなどを使っているんだろうなと思わせるまずいものが多いのですが、こちらの紅茶プリンはちゃんとおいしくて感動しました。ちゃんとカラメルもあったんですよ。フルーツとシャーベットもさっぱりとおいしかったです。
口コミがよく期待はしていましたが、ここまでおいしいとは思いませんでした!!特にお刺身は富山県民が食べてもかなりおいしい部類です。添えられた海老の頭や卵の塩辛などもローカル感があっていいと思います。
惜しむらくは量が多すぎて最後までおいしく食べられないこと。次回があれば、お腹を減らして行く、餡などの汁は残す、炭酸などのお腹のふくれる飲み物は飲まない、最初に少な目でとお願いする、など気を付けたいと思います。「近所にコンビニなどないので、夜にお腹が空いてもどうしようもないから夕食は多めにだしている」と板前さんが言っておられましたが、多すぎです。コース料理は最後のデザート食べ終わりでお腹いっぱいを目指していただきたいです。人によって違うとはいえ、私だけでなく、夫、顔は見てませんが他のお客さんもお腹いっぱいで食べられないと言っていました。お酒もいろいろ飲みたいですしね。
私たちは指定なしでもたまたまカウンター席に案内されましたが、予約で埋まることもあるそうです。予約時にカウンター席希望とリクエストしたほうがよさそうですね。
1万円台のお宿では客のペースに関係なく、お料理を一度に全部、もしくは2~3回に分けて提供する、または前菜を食べ終わってないのに、次の温かい料理をだすということは当たり前なのですが、こちらでは一品ずつ食べ終わるのを待って、次の温かいお料理をだしていただけました。高級レストランでは当たり前のことですが、1万円台のお宿ではなかなかありません。カウンター席ならではの細やかなサービスを受けることができました。
朝食
次の日、朝起きてもお腹が空きません(笑)夜食も食べられませんでした。8時にまたお食事処湯道まるへ。
サラダ、海苔、お漬物、干物、ほうれん草のお浸し、切り干し大根、とろろなどがセットされていました。席についてからご飯、お味噌汁、筑前煮、揚げ出し豆腐、柳川鍋など温かいものがサーブされました。
筑前煮は味が濃く、ご飯に合う味付けでした。
柳川鍋
お野菜やかまぼこ、高野豆腐、あさりなどをふんわり卵とじにした柳川鍋はお出汁がとってもおいしかったです。これで一人分です。大きいですが、ふんわりとしていて食べられました。お腹が減っていたら、ご飯をおかわりしたいところですが、その余裕はありませんでした。
デザートのヨーグルトムースです。
朝ごはんのデザートって高級宿でもないところがありますが、あるとうれしいですね。おいしかったです。
改めてこちらの板前さんは1万円台のお宿とは思えない、高級和食店と同じレベルの技術とセンスをお持ちですね。山の中の素朴な田舎料理とは違います。(それも好きですが)
さらにロビーでセルフサービスのコーヒーもいただけます。
チェックアウトは10時です。朝食後はお風呂にもはいれないので、10時前にチェックアウトしました。そのあと夜食のおにぎりを食べましたが、赤紫蘇につつんであり、胡麻や梅干しがはいったおいしいおにぎりでした。
※通常は当日に食べましょう。私は自己責任で食べました。
まとめ
・食事がとにかくおいしい!!高級宿以上においしい。量は多い!
・お部屋、お風呂は普通。タイミングによってお風呂は日帰り客で混む。
・安い。1万円台前半~
お部屋に高級感を求める人には向きませんが、とにかくおいしいものを食べたい方にはおすすめです!季節を変えて必ず再訪したいです。
金沢も近いですし、県外の方にも来ていただきたいですね。金沢はいいホテルや旅館は高く、逆に安いゲストハウスなんかが増えてますが、こちらでゆっくり泊まるのもありかと思います。
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