金沢で時間があったので、21世紀美術館に行ってきました。週末は必ず大行列です。チケットはコンビニでも買えますよ。兼六園の前、香林坊の徒歩圏内、SANAAの素敵なガラス張りの丸い建物ということで、ものすごい沢山の観光客の方々が訪れています。地方の美術館はガラガラなことが多い中、これはすごいことだと思います。しかし、混雑しすぎて、お客さんも監視員さんも疲弊してるし、機能してないなあとも毎回感じます。
現在は15周年記念で企画展はやっておらず、常設展の拡大版という感じでしょうか。見たことある作品もたくさんありました。[1]と[2]というエリアに分かれており、入口が2ヵ所あります。正面入り口から入ると[2]のエリアなのですが、展示室は1~6です。[1]のエリアは展示室7~14です。さらに[2]のエリアから出るとき『[1]もありますよ~』という案内も特にないので、そのまま帰っちゃう人がいないだろうか?と思います。私だけかな?
あとは入口には撮影NGとなっていましたが、実際は展示室単位で撮影OKとNGがあったようです。これも分かりにくい。
後から理解しましたが、なぜ分けるのだろうと思ったら[1]と[2]で会期が違うんですね。
展示室ごとにテーマを設けて展示してあります。ゲームをテーマにした部屋は賑わっていましたね。個人的には音楽が好きなので音楽とバイオテクノロジーの融合みたいなテーマの部屋も面白かったです。
今回印象に残った作品はツァオ・フェイ『ルンバⅡ:遊牧民』という映像作品です。瓦礫の中で作業員さんたちが作業をしています。そんな中、屋外でルンバが動いています。外にルンバがいる時点でおかしいですね。よくルンバはペットみたいと言われますが、意思を持った動物の群れのように見えてきます。さらにルンバの上に鶏のリアルな剥製(?)を乗せたりしてさらにユーモラスに。瓦礫の遠くには近代的な高層ビルも見えます。中国の急すぎる発展をあらわしているらしいです。
他にはムン・キョンウォン&チョン・ジュンホ『世界の終わり』。こちらも映像作品です。左右にスクリーンがあり、別の映像が同時に写されます。右は世界が滅亡したあとのような無菌工場のようなところで、女性が実験をしています。左は雑然とした倉庫のようなところにいる男性です。
(写真は公式HPより)
男性は世界の終わりの最後まで、作品を作り続けていて、女性は終末後の世界に残された作品を読み解こうとしているとのこと。スタイリッシュな映像でひきこまれました。
(写真は公式HPより)
オラファー・エリアソン『水の彩るあなたの水平線』
真っ暗な部屋の中に水の波紋が浮かぶきれいな作品。こういう作品は現代美術に興味がない人でも楽しいと思います。
現代工芸のコーナーもよかったです。
(写真は公式HPより)
かなり範囲が広く、作品もたくさんあります。2時間程ひまをつぶそうかなと思って入りましたが足りないくらいでした。
会期は[1]が12月19日まで、[2]は前期と後期があり、前期は12月19日まで、後期は2020年2月4日(火)~4月12日(日)だそうです。
21世紀美術館は2019年12月20日(金)から2020年2月3日(月)までの間、改修工事のため全館休館するそうです。遠方から来られる方は気をつけてくださいね。