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旅・グルメなどの記録

Restaurant gastronomique PUR/ピュール(フレンチ)@富山県富山市


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今年の7月にオープンされた新しいお店です。場所は富山の中心部、西町からすぐのところです。隣にコインパーキングがあります。

コロナ禍で現在は1組貸切営業で完全予約制です。

初めてのお店なので、まずはランチを……と思っていましたが、予約がとれずディナーに行ってきました。ディナーは8,600円、10,000円、14,000円(税別)で、お肉料理が豚肉、牛もも、牛ヒレの違いだそうです。今回は初めてなので、8,600円のコースをいただきました。サービス料はありませんでした。

グラスワインは1,000円前後のものが白、赤で2種類ぐらい。スパークリングワインはハーフボトルしかないようです。ペアリングはないようですね。ワイングラスはステムのないタイプでカジュアルな感じ。ソフトドリンクは勝沼のぶどうジュース、セレブレなど。

インテリアはダークで落ち着いた印象でした。テーブルは無垢材でテーブルクロスのない流行りのカジュアルでシックなスタイルです。

 

こちらのお料理はすごく凝っていて、説明も丁寧にしてくださるんですが、情報が多すぎて覚えきれず、間違いがあったらお許しください。特に最初のほうは慣れずに、右から左へ流れていってしまいました(笑)お品書きは産地と素材名のみ紙に書いたものが用意されています。

 

アミューズ

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ガラスの器の中に、じゃがいもの麺、バイ貝などの魚貝と濃い魚貝のエキスが入って冷製パスタ風になっています。その周りは野菜くずなどを乾燥したもので食べません。ごみまで利用してアートに変えてるってすごい!一口サイズのアミューズなんですが、要素が多くすごい複雑です。

 

蛸島 キジハタ

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寝かせてうま味を引き出したキジハタの上に、ゴボウなどの根菜類、えごまがのっています。白身の味が濃くておいしい!添えられたクリーム状のものもおいしかった。 

 

グリッシーニなど

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後半に登場するパンまでのつなぎで手作りのスナック類が登場。黒ごまや野菜のグリッシーニ、チーズの一口パン??、ひよこ豆やトウモロコシのチップスなど。

いろんな種類があって楽しいし、フレンチでお皿を通してのおつまみみたいなのがいただけるのが久しぶりでうれしい。味もすごくおいしいです!!買って帰りたいぐらい(笑)

 

この時点で「もしや、このお店すごいのでは????」という予感が……!

 

新湊 紅ズワイガニ

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紅ズワイガニの上に、細かくなったカリフラワー、キャビア、蟹味噌のチュイールがのっています。緑のソースは覚えられなかった……

 

新湊 キジエビ

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ピンクのフランはシェーブルチーズとビーツ、そこにキジエビの出汁とハーブを使ったコンソメをかけて食べます。

 

輪島 穴子

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燻製したじゃがいもの上に、蒸した後に焼いた穴子、おかひじき、みょうががのっています。紫のチップスはなんだっけ??和風のようで食べると燻製味で不思議です。

 

若狭 甘ダイ

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こちらもまるで和食みたい。甘鯛の鱗はパリッパリです。つるむらさきなどの野菜と、黒いものはアオリイカのイカ墨パスタだったかな。お出汁には加賀棒茶も使われているそうで、いい香りです。

 

パン

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プレーンと全粒粉の2種類。添えられているのは白エビの発酵バター。どちらももっちりしておいしいパンでした。好みがあると思いますが、私はこのタイミングでパンがでるのはすごくうれしいですね。前半にパンがでると全体のボリュームが分からず、食べないほうがいいかなと思って冷めさせてしまうので。もちろん温かいものが供されました。バターも工夫してあってうれしいです。

 

氷見 放牧豚

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氷見で放牧している豚がいるとは知りませんでした。すごく柔らかいんですが、密度のある感じ。すごくいい意味でハムみたいな感じがしました。付け合わせもすごく凝っていて、ひし形の白いものはシェーブルチーズのケーキのようなもの?サツマイモやかぼちゃもかわいい。

 

ここからデザートです。

 

小矢部 米

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フランスでは有名なお米を甘く煮たデザートだそうです。思ったほど甘くなく、自然で食べやすかったです。思ったよりご飯そのものな感じ。イチジクが使われています。中央のまるで卵のようなものは、白いクリームでした。

 

八尾 きな粉

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きな粉のババロア、呉羽梨を生姜などで煮たもの、セレブレ(地元のノンアルスパークリングワイン)のジュレだそうです。ジュレは炭酸を感じます!

コーヒーかハーブティーがいただけます。プチフールはなし。

時間は3時間強かかります。提供は貸切なので、すごくスムーズです。量はちょうどよかったです。お酒なしだとちょっと少ないかも?(お腹いっぱいになるのが目的のお店じゃないので全く問題ないです)

 

新しいお店であまり情報がなく、期待もしすぎず行ったのがよかったのが、久しぶりに感動しました。なんだか人生で初めて食べた少量他皿系のお店を思い出しました。北陸のお店と都会では数件、ガストロノミーとかイノベーティブ系のお店のお料理は食べていますが、こちらのお店のこだわりはすごいですし、いい意味で変わってて新鮮でした。何が違うと言われれば難しいんですが……(語彙力ない)見た目の美しさとこだわり、複雑さはもちろん、味もおいしかったですし、小さすぎて何を食べてるのか分からないってこともなかったですね。富山市内という近くにこんなすごいお店ができるなんて、もう東京とか金沢まで行かなくてもここに通えばいいのでは……!税込みで1万弱と富山感覚だと高いですが、食べられるアートでありショーで3時間我々の貸切だと思うと、全然高くないですね。季節を変えて必ず再訪したいです!!この値段をキープしていただきたいなあ……