多賀茶焙煎所
上越市の以前から行ってみたかった日本茶カフェに行ってきました。錆びトタン壁のパッチワークが印象的です。
かつては花街として栄えた「仲町」の芸者置屋だった建物だそうです。2階は貸別荘になっているようで、次の機会があれば泊まってみたいなあ。向かいにあった有形文化財の料亭も気になりました。高田城の城下町なので、歴史深い街なのですね。


店内はカフェとショップになっており、ショップにはおかきや和菓子、器や急須などが売っています。
カフェはカウンターのみです。予約できます。私は当日電話してから行きました。ほかのお客さんは予約なしでしたが、結果満席になったので、予約したほうがいいですね。
まずはお茶の説明からしてくださいます。棒茶2種類、煎茶4種類、玄米茶1種類から選びます。一茶(一種類)か二茶(二種類)を選びます。
一茶にして、狭山の煎茶を選びました。連れは多賀一番棒茶です。
まずは妙高山麓の伏流水をいただきます。軟水だそうです。とてもまろやかな感じでした。常温です。
おかわりはなかったので、お冷という概念ではなく、このような水を使っていますということなんでしょうね。越後切子も素敵でした。
棒茶は注文してから焙煎してもらえます。浅煎り、中煎り、深入りも選べます。おすすめは浅煎りとのことなので、浅煎りでお願いしました。コーヒーも浅煎りがブームだし、時代は浅煎りなのかな?
焙煎した香りも楽しませてくれます。とってもいい香りでした。
写真は私の注文した煎茶です。煎茶も棒茶も一茶で三煎までいただけます。一煎目は渋さがなくとても優しかったです。
正直結構ぬるいのだなあと思いました。高級なお茶は温度低めがおすすめなんですね。確かにそのほうがよく味わえるかも。
多賀三菓
上生菓子、わらび餅、あんショコラのセットです。上生菓子は4種類から選べます。私の選んだものは「梅雨の花」という抹茶あんが入ったものでした。皮が厚めでもちもちでおいしいです。あんショコラはようかんとチョコムースの間のようなもので、とってもおいしかったです。わらび餅も甘すぎずとてもおいしかったです。どれも見た目もかわいいですが、味もとてもよくてびっくりしました。
連れの選んだ上生菓子の「なでしこ」です。粒あんが入っています。
二煎目は少し渋みがでてきました。色も一煎目とは違います。
連れの棒茶も少しいただきましたが、いい意味で味が濃く、とてもおいしかったです。
三煎目を淹れていただくと、おかきと黒胡麻煎餅、お漬物もいただけました。甘いもののあとのしょっぱいものは最高ですね!
湯飲みは小さめなので、正直もっと飲みたかったです。二茶だと四煎なので多いかなと思って一茶にしました。個人的には足りませんでした。三煎で普通の一杯分と思うべきでしたね。
なんと出がらしは食べられるそうです。お醤油をつけていただきました。出がらしはぼそぼそしているイメージですが、フレッシュなお野菜でした。
ちょっとずついろんなものがいただけて、アフタヌーンティー的な楽しさでした。
お値段は結構しますが、お茶を淹れる所作なども素敵で、それらのパフォーマンスと説明含めた体験としてなら納得です。(お値段をメモし忘れました、すみません。テイクアウトもいろいろ買ったので…)以前より値上がりしているみたいです。スタッフさんは2人で、説明など細かくしていただけるので、そこそこ時間はかかります。時間に余裕を持って、できるかぎり予約がおすすめです。次回があればお値段張りますが、二茶にしようかな。
高田世界館
多賀茶焙煎所の近くに高田世界館というとてもレトロな映画館があります。1911年 (明治44年) に芝居小屋「高田座」として開業したそうです。
今回は侍タイムスリッパーを見に来ました。世間よりかなり出遅れましたが、とてもおもしろかったです。
外観もレトロです。
なんと館内には2階席もあります。
せっかくだから2階で見ればよかったかな…シートにヘッドレストがないですが、そんなにも気にならなかったです。1階に3席だけ新しいヘッドレスト付きの席があります。
天井も素敵でした。
500円で映写室の見学などもできるそうです。
気になっていた近県のレトロ映画館めぐりも一旦制覇しました。
この中だと長野相生座が1892年からと一番歴史が古いのですね。ただ、高田世界館のほうが当時の建物をそのままに近い形で残しているようです。ほかの地方にもこのようなレトロ映画館あるのかな?