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旅・グルメなどの記録

「ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山」


はてなのキャンペーンでブロガー月山ももさんの著作「ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山」が当選しました。以前からブログは読ませていただいていたので、うれしいです。

www.yamaonsen.com

予約していた温泉宿で読もうと思っていたのですが、年明けからずっと雪でそれもキャンセル。大雪の巣篭もりに読ませてもらいました。

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ひとり酒(ひとり外食)、ひとり温泉、ひとり山、ひとり旅の章に分かれており、実際のお店やお宿、山について書かれていて、ガイド的に使うこともできますが、エッセイの要素が強いです。写真はブログのように大きくはなく、下部や最後に小さいものでまとめられています。文章が中心の本です。

 

ひとり酒の章では高校生のとき、純喫茶に通っていたというのはドキドキするエピソードでした。私もひとり外食は平気でむしろ好きですが、さすがに高校生の時にしたことはないですね。そもそも発想になかったのかな。

ひとり温泉の章では、ひとりで温泉旅行に行くようになったきっかけや、実際にひとりで泊まれるお宿が紹介されています。取り上げられていた大黒屋に行ってみたいのですが、私の住んでいるところからは遠いんだよなあ。ひとり温泉宿泊はまだやったことがなく、やってみたいです。温泉宿での滞在は意外と「あっという間」というのもよく分かります。

ひとり山の章では具体的に装備の選び方やひとり登山初心者におすすめの山が紹介されています。私は小6の時に立山に半強制的に登らされて以来、登山はトラウマなのですが、月山さんも子供の頃の登山は人のペースに合わせるのがしんどいとの印象だったようです。ひとりで自由なペースで楽しむ登山について書かれています。ちゃんとひとり登山のデメリットについても書かれています。

手白澤温泉が登山をはじめたきっかけのひとつだそうです。愛読しているブログのとむこさんも何回も行かれており、とても行ってみたいのですが、私の住んでいるところからだと、まず栃木県まで行くのが遠いんですよね……

ひとり旅の章では、食、温泉、登山を組み合わせて楽しむ旅について書かれています。

 

全編通じてですが、お酒や食事、お湯、山の景色に集中するためには、相手に合わせると自分のやり方への最短距離にはどうしてもならず、面倒になってしまう。だからひとりで行くんですよね。私はよく分かりますが、世間から見ると私も月山さんもわがままな女なんでしょうねえ(笑)美味しいものや行きたいところのためなら平気でひとりでも行くタイプと、旅行や食事は誰かと行くのが当然なタイプの人は全く違うので分かり合えません。特に女性は、人に誘ってもらえてプラン立ててもらえるなら行くという人の方が多いかも。「自分がプランをたてる」や「ひとりで行く」なんて発想がそもそもないのです。このタイプ、私の母や友達にもたくさんいます。私はいつも誘う側だったのが疲れてひとりの方が楽になりました。そもそもこの本を手に取る方は「ひとり〇〇」に興味のある方であり、もともと「ひとり〇〇」が好きな方がより深めるため、もしくは月山さんに共感するための本かなあと思いました。 

ガイドブックとしてもエッセイとしても楽しめる「ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山」、ぜひ皆さんも読んでみてください。