夕食
宿泊前の話です。夕食の時間は予約時に希望をだします。その時間が埋まっていた場合は連絡が来るそうです。18時希望に対して「19時です」とメールがあったので、「18時は予約でいっぱいで19時になったのか」と認識していました。しかし、チェックイン時、「夕食の時間は18時からです」と言われました…もともと18時希望だからいいのですが…
夕食は1階のレストランPlaiga KARUIZAWAでいただきます。カウンターからお庭が見える席ではあるのですが、お隣とは障子風の衝立があるだけです…目線は遮断されていますが、すぐ真隣にほかのお客さんがいます。当然何を話しているか全部聞こえます。すぐ隣なんだもん。
「ジャパニーズフレンチ」「お客さまのプライバシーを重視したカウンター」というコンセプトのようなのですが、私の感想は「共立リゾートだ!(笑)」です。ドーミーイン系列の温泉宿のレストランのイメージです…家具も全然高級感ありません。
ちなみに朝食は庭前のカウンターではなくこんなお席でした…(朝食後なのでぼかしてあります)
ただただまわりが囲まれているだけのお席です…スタッフさんも狭いので、給仕しにくそうでした。
想像していた高級ホテルのフレンチレストランとはかけ離れたインテリアでした。和食系だとしても、お食事処って、そこまで高級な温泉宿でなくても素敵な半個室風になっていたりするもので…個人的になかなかの衝撃でした。しかし、ほかのふふでもこんな感じのところはあるようなので、他のみなさんはそこまで違和感を感じないのかな?
よいこともありました。「グラスワインは2,500円ぐらいかな?」とビビっていましたが、1,200円からありました。ペアリングは3,800円からあり、長野県産やスペシャル、プレミアムと何種類かあります。ノンアルペアリングもありました。
グラス単品で頼みましたが、量もしっかりありました。他に長野県の日本酒、カクテル、ウイスキーもあります。
アミューズ 桧香しずく グージェール軽井沢レモンクリーム 車海老のカダイフ巻
姫サザエのブルゴーニュ風
素敵に盛り付けられたアミューズです。
桧香しずくは白樺と桧の樹液をシロップと炭酸で割ったものだそうです。姫サザエのブルゴーニュ風はおなじみの食べやすいお味。車海老のカダイフ巻はカダイフの繊細パリパリ感がなく悲しいです。
五郎兵衛米コシヒカリのムース あおり烏賊 オクラ ミョウガ
このお宿のスペシャリテっぽいお料理ですね。お米のムースは濃厚でチーズのムースみたいです。下にアオリイカがはいっています。おいしかったです。この手の前菜にしては量たっぷり。
そば粉のグリッシーニ
ひとり2本です。パンはなく、これとリゾットがかわりのようです。
信州サーモン ボスケソモッツァレラチーズと高原野菜 軽井沢トマトのエッセンス
ソースはアメーラトマトでとても甘かったです。
フォアグラ ウナギのパイ包み焼 長野県産塩尻赤ワインソース
おいしかったのですが、フォアグラの存在感が強く、うなぎはあまり感じませんでした。
長野県産ズッキーニの薪焼き カフェドパリバター
カレーのようなスパイスを感じるお味でした。ズッキーニ好きだけど、この半分くらいでいいかなあ。
鮑のポワレ 長野県産とうもろこしのソース トリュフの香り
手前は肝のフリットです。小さめながら鮑まるまる1個です。とうもろこしソースは甘くておいしいのですが、鮑と肝に合っているかは疑問です。
薪焼き信州和牛のロースト 松茸 ソースエシャロット
薪でしっかり火が通っており、結構硬いし焼きすぎだと思ってしまいました。ウェルダン好きな連れはよろこんで食べていたので、好みかもしれません。よく焼かれたカボチャはおいしかったです。松茸は薄すぎて存在感ありませんでした。
夏野菜のリゾット 地鶏真田丸もも肉のスモーク
パンがないかわりにリゾットがあるのですね。
トマト味かな、食べやすいお味でおいしかったです。
チーズの案内はありませんでした。
パイナップルとバジルのソルベ 季節のフルーツ コーヒー
お腹はいっぱいなんですけど、プチフールがない…?デザートもあっさりしていてアヴァンデセールのよう…全体通してもどこがジャパニーズなのかよく分かりませんでした。
夕食はとても速やかに供されます。間が空くとお腹がいっぱいになるのでいいのですが。びっくりしたのが連れが離席しているとき、「次のお料理をお持ちしていいですか?」と言われたことです。お手頃なお店ならもちろん大丈夫ですと言いますが、高級店ではありえません…
全体的に手の込んだお料理というよりは、食べやすい一般的なフレンチ(洋食)という雰囲気でした。正直、お味も盛り付けのセンスも、お手頃価格のファミリーが泊まるリゾートホテルの夕食という感じでした…似合った価格なら全く文句はないのですが…
朝食
朝食はみなさんのブログでてっきり洋食だと思っていたのですが、和食でした。びっくり。ホームページを見直すと和食になっていました。夕食でなかったパンが食べられるかと思っていたのに…
時間はチェックイン時、8~10時の間で選びます。8時半からにしました。
ジュースは桃かリンゴで選べます。桃を選びましたがおいしかったです。
信州野菜のサラダ 自家製バブリカとビネグレットのドレッシング
無花果とトマトです。このドレッシングはとてもおいしかったです。もっと食べたかったな。
次はお鍋の用意がされました。
信州茸黒鍋 〈お出汁〉香茸 黒舞茸 どんこ
お出汁は真っ黒。黒舞茸だからかな。
葱 韓国唐辛子 茄子 たもぎ茸 やまぶし茸 はくれい茸 山えのき はなびら茸 大なめこ 黒にんにく 蓮根 菊菜 ブロッコリー 上州牛 信州産「米豚」 福味鶏つみれ
いろいろな変わったきのこがあって楽しかったです。ピリ辛で薬膳っぽいお味でした。
お次は二段重が運ばれてきました。
信州丸茄子と鰻の豚味噌 軽井沢菜と粟麩お浸し
ひじき旨煮 蓮根金平
どのおかずもおいしく、特に下ふたつは味濃いめでした。
白菜と野沢菜の浅漬け 明太子 山葵漬け
鮪玉子醤油 針長芋昆布〆 しめ海苔
白菜のお漬物はあっさり食べやすい薄味。山葵漬けは地元のものだそうです。さすが辛すぎずおいしかったです。マグロはいまいちでした。
五郎兵衛米の釜炊きごはん 鰈味噌漬け 出汁巻きたまご
ご飯はテーブルごとに土鍋で炊かれるのですが、テーブルがせまく、こちらに置いてくれません。おかわりのたびによそっていただけるのですが、すごーい小盛りなんです。2回もおかわりしましたが、全部で普通の1.5杯分くらいかな。ご飯は柔らかめで独特の食感。これは最初の強火のときの沸騰が足りない状態ですね。多分ちょっと失敗してます。なぜなら私も土鍋ご飯炊きで失敗したことがあるので分かります(笑)お米のせいではないです。文句を言ってるのになぜおかわりしたのかと問われれば、おかずの味が濃いからです。
焼き魚と卵焼きはおいしかったです。
牛頬肉のグリーンカレー
とても柔らかい頬肉もはいっており、とてもおいしかったです。茶碗が汚れるのが嫌なので、こちらにご飯を一口ずつつっこみました。どうやって食べるのが正解だったのか?もうお皿くださいという気持ちにもなりません。
ゆっくり食べているのですが、やたらとお皿を下げようとしてきます。まだ残っているのに下げようとしたり…2~3回攻防がありましたが、「まだ食べまーす!(笑)」と明るく死守しました(笑)そんなに食後のコーヒーはやく出したいのかなあ?朝食の最終開始時間は10時で、8時半から食べ始めてまだ1時間経っていなかったのですが…きっとマニュアルで1時間でコーヒーまで飲み終わらせろと上司からきつく言われているに違いない。(妄想)
季節の果実 コーヒー
メロンはなんと昨日と同じですね。和食の朝食のデザートとしてはこれで正解だと思います。
最初は和食かあ…とテンション下がりましたが、全体的には夕食よりおいしかったです。
朝食時、「10時半頃からお部屋に清算に参ります。お寛ぎながらお待ちください」と言われました。私は口コミで読んで知っていたので覚悟はできていました。10時半すぎに男性の方が来られました。廊下で対応するのかと思っていたら、断りなく部屋まで入ってこられました。私たちは夕食の飲み物以外に追加の清算があったので「計算しておきます」とまた戻られました。そして、チェックアウトの11時前に普通にラウンジで清算をしました…いったい何だったんだ??
他の方も口コミに書かれていますが、10時半以降はいつ来られるか分からないので落ち着かず、入浴や身支度ができないです。せっかくの11時アウトが実質10時半の心持になります。スタッフさんも手間だし、お互い損なのでは?と思います…
まとめ
・お部屋と館内はグリーンいっぱいで、かわいらしい雰囲気、高価格帯のほかのお宿と比べると狭く、特に洗面~お風呂が狭い。
・夕食はおいしいが、宿泊費のレベルには達していない
・朝食はおいしい和食
・スタッフの対応は一部疑問
・大浴場や貸切風呂はなし、夕食前のみラウンジでフリードリンクがいただける
私の正直な感想は今まで行ったひらまつ軽井沢、富山の雅樂倶、 志摩観光ホテル、広島のベラビスタなどの高級リゾートホテルと比べて一番高額だったのが信じられません…(時期によって値段の変更もありますが)
部屋の広さや設え、パブリック施設、料理、景観、温泉の泉質、心に残るスタッフさんの接客など、何か一つでも感動するほど魅力的なところがあれば、他の要素が「まあまあ」でも「行ってよかったなあ」といい思い出になるのですが、残念ながらなにもありませんでした…
とても人気のあるチェーンなので、私が合わなかっただけだと思います。