北陸で一番好きなお店で、自分の中では三つ星なお店なのですが、なかなか遠いので、3回目は5年ぶりの訪問になってしまいました。(ミシュラン一つ星なのが信じられないよ!)このブログにのせるのは初めてですね。
輪島塗の工房だった古民家をリノベされた店内は落ち着いていて、とても素敵です。椅子もとてもいいものだったな。テーブルセッティングも素敵でお箸は輪島塗かな?(撮影すればよかった…)
ランチは5,600円から、ディナーは9,000円から。(税サ別、サービス料10%)北陸のレストランも都会に倣って本格的なお店はどんどん高額になっているのですが、地元の方々や近県の私たちもリピートできるように1万以下のコースがあるのはありがたいです。今回は9,000円のディナーコースです。
グラスのシャンパーニュは1,400円、グラスワインは1,200円~ぐらいです。グラスワインは赤白それぞれ2種類あり選びます。値段は書いてありませんでしたが、ペアリングもできるとのことです。体調が絶好調のときにはペアリングいきたいなあ。地元のワイナリーや酒蔵の日本酒もあるようでした。
お料理のタイトルは私が聞いた説明からつけております、間違いがありましたらすみません。
能登中島の牡蠣 フォー
テーブルでお出汁をかけていただけるんですが、なんと牛のお出汁だそうです!とてもチャレンジな一皿だなあと思いました。牡蠣の磯の香りがすごく野性味感じる強いお味です。(生臭みは全くないです)和食のお椀のようでお箸でいただきます。
かぼちゃのスープ
甘えびやばい貝、オクラやトマトなど具がたくさん。旨味のつまった海老出汁ジュレがのっています。いい意味でスープとはいえないようなしっかりした一品です。
パン
無塩バターと地元のお塩も供されます。(細かい産地聞きそびれました)すごくおいしいお塩でこれだけでお酒が飲めそう。
河豚
半生の河豚は身がぶりぶりですごい歯ごたえ!お上品なバジルソースでいただきます。添えられた万願寺唐辛子やお茄子もとってもおいしいです。
能登地鶏のバロティーヌ
能登地鶏のもも肉や胸肉、ムースにしたものが一体になっていて、しっとり柔らかくとてもおいしいです。天然舞茸とソースもすごくおいしかった。量もしっかりあります。
アオリイカ墨のリゾット
上の泡ははまぐりのお出汁です。まさに魚貝のうま味が凝縮していて、大好きなお味です!能登フレンチではこういう一皿が楽しみ!
甘鯛の鱗焼き
鱗がパリパリサクサクでおいしかったです。バターのソースです。
お口直し ゆずシャーベット
すごく粒子が細かいです。どうやって作っているんだろう?
能登牛ロースト
なんとレストランで育てている牛だそうです!びっくりです!!地方のレストランだとハーブやお野菜が自家製ということは結構ありますが、牛は初めて聞きました。噛み応えはありますが、しっかりしておいしいお肉でした。添えられたお野菜もはっとするぐらいおいしいです。素材もいいけど、火入れも最高の加減なんでしょうね。
ヨーグルトのシャーベット クリームブリュレ
クリームブリュレもアイスのような半分凍っている感じです。シャインマスカット、いちじく、梨などフルーツもたっぷり。とてもおいしいです。デザートもしっかり量があって、おいしく手を抜いてないです。
ドリンクはコーヒー、紅茶、エスプレッソ、ハーブティーからいただけます。
食後の焼き菓子にミニフィナンシェもいただけます。ミニャルディーズがあるのすごくうれしいです。一口でいいので、あるとないでは気持ちが大違いです。
前菜の一品一品もそこそこ量がありますので、お腹もしっかり満たされます。
モダンで洗練されてはいますが、クセのあるものはなく、フレンチに慣れない方にも食べやすいお料理です。繊細ですが、凝りすぎておらず、何を食べているかしっかり分かります。和のエッセンスもとりいれつつ、寄りすぎてないところも私は好きですね。そしてやっぱり能登の食材の力がすごいですね。魚介はもちろん牛も野菜もおいしいです。さらにサービスも洗練されていながら、親しみやすくもあり、お店のインテリアや家具、お皿、カトラリーなどテーブルセッティングも完璧です。今回のコースも最高においしかったですが、次回再訪するときはひとつ上のコースをお願いしようと思います。