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旅・グルメなどの記録

DIC川村記念美術館@千葉県佐倉市


長年ずっと行ってみたいと思っていましたが、千葉県佐倉市という東京からもそこそこ離れているところで、電車とバスを乗り継がなければならず、何回も見送っていたところ、来年3月の閉館が発表されてしまいました。

kawamura-museum.dic.co.jp

東京駅から往復バスもありますが、一日一往復のみです。京成佐倉駅、JR佐倉駅から送迎バスがあり無料です。しかし、1時間に1~2本しかありません。タクシーなら物井駅からのほうが近いですが、駅前にタクシーはおらず、GOで呼んでもしばらくかかりました。

駐車場にチケット売り場があります。美術館の前には広大なお庭がありました。

池には白鳥までいましたよ。

美術館の前には巨大な屋外作品もありました。
フランク・ステラ「リュネヴィル」

左の赤い作品は 清水九兵衛「朱甲面」 です。

内部は撮影禁止でした。玄関ホールは天井が高く、ステンドグラスもあり、美しかったです。

常設展は「印象派からエコール・ド・パリへ」という展示室から始まり、レンブラントの絵だけの部屋、シュールレアリスムの部屋があります。

そして長年行きたかったロスコ・ルームへ。

(写真は公式HPより)

もともとはレストラン用に書かれたシーグラム壁画と呼ばれる連作でしたが、本人がレストランの出来上がった雰囲気を見て拒否し、現在は世界4か所の美術館にあるそうです。ロスコルームはその名の通り、マーク・ロスコの絵のために作られた部屋で、照明も暗くなっています。写真の雰囲気よりもっと暗いですね。7枚の巨大な壁画に囲まれるようなアーモンド形?のようなお部屋です。最初に入った瞬間、あまりの衝撃に鳥肌がたちました。感動して自然と涙が流れました。ご覧の通り、抽象画で直接的な意味はないと思うのですが、自分でもよく分かりませんでした。部屋全体の雰囲気にのみ込まれてしまいました。本当は閉館発表前に来られればもっと空いている状態で堪能できたのでしょうが…十分、衝撃を受けました。

ほかにもフランク・ステラの巨大な作品が多数ある広大な展示室や、企画展の西川勝人の作品も空間含めて素晴らしかったです。

たっぷり美術館を堪能したあとは、お庭を散策しました。少し紅葉もしていてきれいでした。

ものすごく広大な広場もあって、みなさんくつろいでいらっしゃいました。


館内のレストランは閉館が発表されてから、予約でいっぱいとのことで、行っていません。広場にキッチンカーが1台いましたが、行列でした。佐倉駅に戻ってからカフェに行こうと思っていましたが、休業していてお昼ご飯ぬきになりました。まわりに飲食店が少ないので、お昼ご飯などは考えてから行かれたほうがいいと思います。

本当に素晴らしい美術館なので、ぜひ残してほしいです。